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令和5年5月 医療機関の医師の労働時間短縮の取組の評価に関するガイドライン(解説集) (170 ページ)

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出典情報 令和5年5月 医療機関の医師の労働時間短縮の取組の評価に関するガイドライン(解説集)(5/24)《日本医師会》
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資料(4)

④ 血管造影・画像下治療(IVR)における補助行為
血管造影・画像下治療において、術者である医師がカテーテルやガイドワイヤー
等の位置を正確に調整できるよう、診療放射線技師が、当該医師の具体的指示の下、
血管造影装置やCT等の画像診断装置の操作を行い、当該医師に必要な画像を提示
することは可能である。
このほか、血管造影・画像下治療における医師の補助としては、カテーテルやガ
イドワイヤー等を使用できる状態に準備する行為や、医師に手渡しする行為、カテ
ーテル及びガイドワイヤー等を保持する行為、医師が体内から抜去したカテーテル
及びガイドワイヤー等を清潔トレイ内に安全に格納する行為等の医行為に該当し
ない補助行為についても、清潔区域への立入り方法等について医師・看護師の十分
な指導を受けた後は、診療放射線技師が行うことが可能である。
また、術前の血管造影の定型的手技や放射線被曝についての患者への説明、医療
機関の定めるチェックリストに沿って行う採血結果、服薬状況、リスクファクター
等の確認と医師への報告についても、放射線の検査等に関する専門的な知識を有す
る診療放射線技師を活用することが考えられる。
⑤ 病院又は診療所以外の場所での医師が診察した患者に対するエックス線の照射
医師が診察した患者について、診療放射線技師が、その医師の指示を受け、病院
又は診療所以外の場所に出張してエックス線(百万電子ボルト未満のエネルギー)
の照射を行うことは可能である。
⑥ 放射線検査等に関する説明、同意書の受領
放射線検査等(一般撮影検査、CT検査、MRI検査、核医学検査、超音波検査)
の実施に当たっては、放射線検査等の目的や必要性、具体的な手法、放射線被曝、
造影剤の副作用、安全性について、患者に適切に説明した上で、必要に応じて同意
書を受領する必要があるが、こうした説明や同意書の受領については、必ずしも医
師が行う必要はなく、放射線検査等に関する専門的な知識や技能を有する診療放射
線技師を積極的に活用することが考えられる。
⑦ 放射線管理区域内での患者誘導
放射線管理区域内への患者の誘導や、放射性医薬品投与後の安静待機室への誘導
など、放射線管理区域内での患者の誘導については、適切に放射線を管理し、安全
が確保されるよう留意しながら行う必要があるが、必ずしも医師が行う必要はなく、
放射線管理に関する専門的な知識や技能を有する診療放射線技師を積極的に活用
することが考えられる。
⑧ 医療放射線安全管理責任者
医療放射線安全管理責任者は、診療用放射線の安全管理に関する十分な知識を有
する常勤職員であって、原則として医師及び歯科医師のいずれかの資格を有してい
る者である必要があるが、病院等における常勤の医師又は歯科医師が放射線診療に

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164 Ⅱ 資料編