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令和5年5月 医療機関の医師の労働時間短縮の取組の評価に関するガイドライン(解説集) (85 ページ)

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出典情報 令和5年5月 医療機関の医師の労働時間短縮の取組の評価に関するガイドライン(解説集)(5/24)《日本医師会》
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2.1.3

タスク・シフト/シェアの実施

ⅱ)看護師
・ 特定行為
(38行為21区分)
の実施
・ 予め特定された患者に対し、事前に取り決めたプロトコールに沿って、医師が事前
に指示した薬剤の投与、採血・検査の実施
・ 救急外来において、医師が予め患者の範囲を示して、事前の指示や事前に取り決め
たプロトコールに基づき、血液検査オーダー入力、採血・検査の実施 ※
・ 画像下治療 (IVR)/ 血管造影検査等各種検査・治療における介助
・ 注射、ワクチン接種、静脈採血(静脈路からの採血を含む)
、静脈路確保 ・ 抜去及び止
血、末梢留置型中心静脈カテーテルの抜去及び止血、動脈ラインからの採血、動脈
ラインの抜去及び止血
・ 尿道カテーテル留置
ⅲ)薬剤師
・ 手術室・病棟等における薬剤の払い出し、手術後残薬回収、薬剤の調製等、薬剤の管
理に関する業務
・ 事前に取り決めたプロトコールに沿って、処方された薬剤の変更
(投与量・投与方法・
投与期間・剤形・含有規格等)
・ 効果・副作用の発現状況や服薬状況の確認等を踏まえた服薬指導、処方提案、処方支援
ⅳ)診療放射線技師
・ 血管造影 ・ 画像下治療 (IVR) における医師の指示の下、 画像を得るためカテーテル及
びガイドワイヤー等の位置を医師と協働して調整する操作
・ 医師の事前指示に基づく、撮影部位の確認・追加撮影オーダー(検査で認められた所
見について、 客観的な結果を確認し、 医師に報告)
ⅴ)臨床検査技師
・ 心臓 ・ 血管カテーテル検査・治療における直接侵襲を伴わない検査装置の操作(超音
波検査や心電図検査、血管内の血圧の観察・測定等)
・ 病棟・外来における採血業務
(血液培養を含む検体採取)
ⅵ)臨床工学技士
・ 手術室、内視鏡室、心臓・血管カテーテル室等での清潔野における器械出し(器械や
診療材料等)
・ 医師の具体的指示の下、全身麻酔装置の操作や人工心肺装置を操作して行う血液、
補液及び薬剤の投与量の設定等
ⅶ)医師事務作業補助者
・ 医師の具体的指示の下、診療録等の代行入力
※ 救急外来における検査等については、事前の指示により採血等を実施することで、医師が診察する際に重要な情報が揃っ
ている方が迅速な対応が可能であると考えられる。医師と看護師との連携が取れている場合に救急現場で業務を円滑
に進めるには、あらかじめプロトコールを整備するなどにより管理する必要がある。侵襲性を伴う行為は、診療の補助
として医師の指示のもとに実施するため、留意が必要であるが、初診かつ診察前の指示が有効に成立し、無診察治療等
の禁止(医師法第20条)にも抵触しないと考えられることから、救急外来の診察前検査等において、医師の指示をより
効率的に活用することが可能となる。なお、看護師の検査以外の処置については、臨時応急の手当に限り、医師の指示
を受ける前に実施可能である。
(保健師助産師看護師法第37条)

Ⅰ 評価項目の解説

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