資料3-2 中期目標期間実績評価書(案) (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42034.html |
出典情報 | 独立行政法人評価に関する有識者会議 労働WG(第56回 8/1)《厚生労働省》 |
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研究の研究課
すべき成果につ
題・テーマに関
いて具体的かつ
しては、厚生労
明確な目標を設
働省の政策担当
定し、具体的な
部門との意見交
ロードマップを
換を研究課題の
作成・公表する
立案計画時から
とともに、厚生
定期的に行い、
労働省の政策担
目指すべき成果
当部門との意見
について具体的
交換を定期的に
かつ明確な目標
行い、機構にお
を設定し、それ
いてロードマッ
に向かって、い
プの進捗状況や
つまでに、どの
政策への貢献度
ような成果を得
の検証を行うこ
るのかについ
と。
て、具体的なロ
ードマップを作
成し、機構のホ
ームページ等で
公表するととも
に、ロードマッ
プの進捗状況や
政策への貢献度
の検証を行う。
成果について具体的かつ明確な目標を設定し、ロードマップを作成するとともに、機構における
内部評価委員会での評価を経て、外部評価である安衛研究部会における評価を行った上で、研究
を開始した。研究の実施中(必要に応じて)や研究の実施後も、厚生労働省の政策担当部門との意
見交換を行い、ロードマップの進捗状況の確認や、研究結果における政策への貢献度の検証も行
っている。
さらに前年度に研究が終了したプロジェクト研究について、厚生労働省の政策担当部門より
「非常に政策効果が期待できる」とのアンケート評価を受けるとともに、安衛研究部会を開催し、
外部有識者から職場環境の改善に有益な研究成果も得られており、今後の研究の発展に期待する
として、すべての年度において目標値(3.25 点以上)を上回る評価を受けた。
【研究の一例】
「医療施設における非電離放射線ばく露の調査研究」
<研究概要>
非電離放射線の職業ばく露が最も懸念される MRI 検査業務において、労働安全衛生の状況を把
握し必要な対策を講じることを目的として、特に妊娠就業者と非電離放射線の関わり及び MRI 検
査業務で発生することが知られている一時的体調変化(めまい、頭痛等)の人体への有害性につい
て、①アンケート調査、②現場調査、③実験室実験の3点から横断的な研究を実施した。
なお、②現場調査については、労災病院(5施設)の診療放射線技師の協力を得て、小型磁界計
による個人磁界ばく露調査を実施した。
<外部評価コメント>
・妊娠への影響、胎児への影響については今後も研究を続けていただきたい。非妊婦における月
経への影響を調べる事も重要。
・情報不足によって人員配置に影響しているとの調査結果は、この問題の出発点として重要な知
見である。
<研究成果>
妊娠就業者と非電離放射線の関わりについてはリスクコミュニケーション不足が見受けられ、
今後も継続的な情報収集・発信が必要であること、一時的体調変化については短期的影響では事
象が顕在化していないものの、高磁界環境下で作業するという特殊性を踏まえ、定期教育等で対
策することが推奨されることが示された。この結果については、関係団体(日本磁気共鳴医学会、
日本放射線技師会等)等に情報提供を行った。
また、プロジェ
クト研究の研究
課題・テーマは
毎年度策定する
年度計画に掲載
する。
「建築物の解体工事における躯体の不安定性に起因する労働災害防止に関する研究」
<研究概要>
建築物の解体工事において死亡災害の多い、墜落・転落および崩壊・倒壊に起因する災害の防止
について、①墜落・転落災害防止について、躯体が不安定な場合でも使用可能な新しい墜落防止工
法の安全性等について明らかにする。②崩壊・倒壊災害防止について、既存の外壁解体工法につい
て安全性を評価するとともに、安全な外壁の倒壊防止方法を検討する。
<得られた知見>
本墜落防止工法により、掛け替え作業と墜落距離を少なくすることを実現し、低所でも墜落防
止効果が期待できる。
転倒工法の安全な作業手順と、外壁の切削方法の留意事項を示し、切削時の外壁の転倒防止工
法を提案した。
<外部評価コメント>
・安全帯に関する危険性と重要性とを指摘した研究で、胸ベルトや腿ベルトⅤ型の使用の重要性の
指摘、日本で流通しているベルトのグローバルとの比較など、現場の安全性に関する寄与は大き
い。
・外壁の転倒を防止するための具体的な提案を示したことは非常に大きな意味がある。
・テーマ設定も的を得ており、適切な二丁掛け等、定量的に示された良い成果も得られている。結
論に至る実験結果をわかりやすく示しており、普及させてほしい。
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