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資料3-2   中期目標期間実績評価書(案) (51 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42034.html
出典情報 独立行政法人評価に関する有識者会議 労働WG(第56回 8/1)《厚生労働省》
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に取り組む。

歴調査基礎解析結


「じん肺」テーマ(令和5年度研究・開発開始)
「深層学習によるじん肺診断ソフトの開発、間質性肺病変を合併するじん肺症例の予後及び続
発性気胸の治療についての検討」として、令和5年度から新たに研究を開始した。じん肺におけ
る胸部画像の診断については、熟練した診断医の眼で行われているのが現状であるが、より客観
的な判断方法が求められており、じん肺と診断された患者の胸部画像について深層学習をはじめ
とするAI技術を用いて解析し、作成したプログラムが診断等に有効であるか検証することとして
おり症例収集を開始した。また、平成30年度から令和3年度に実施した間質性肺炎・間質性肺病
変の合併率を調査から5年が経ち、長期の予後観察が可能となったことから、再度間質性肺炎・
間質性肺病変を合併したじん肺の予後について検討することとしている。



「アスベスト」テーマ(平成30年度研究・開発開始、令和4年度普及最終)
労災補償の対象疾患であるものの明確な診断基準がない良性石綿胸水について、診断基準策
定のための研究として、労災病院で良性石綿胸水と診断された105症例を収集し、労災認定に係
る期間短縮に向け新たな診断基準案及び診断のための項目を記載したチェックシート案を令和
2年度に策定した。その後、策定した診断基準案、チェックシートが妥当であるか検討するた
めの研究を継続し、経過中に肺がんと診断された症例を除き、基準を満たす結果が得られた。
基準をどの程度満たすか検討した結果を踏まえ、改めて厚生労働省に診断基準案を提出した。
良性石綿胸水は明確な診断基準がないという性質上、胸水を引き起こす他疾患との鑑別が重要
であり、特に、悪性胸膜中皮腫の初期症状は、病変を伴わず胸水のみであることが多いため、良
性石綿胸水との区別に難航している現状があることから、組織の破壊を防ぐ阻害剤である胸水中
のSLPI(分泌型白血球ペプチダーゼ阻害物質)に着目し、良性石綿胸水、初期の悪性胸膜中皮腫
等他疾患の患者それぞれの胸水中SLPIの値を比較検討した。その結果、悪性胸膜中皮腫等の胸膜
炎の患者よりも、良性石綿胸水患者の方がSLPIレベルが有意に低い結果が得られたことから、今
後疾患鑑別に有効な手段となることが期待される。その成果はScientifc Reports,2021 11巻
(Scientifc Reports.2021;11:12965 Kishimoto T et al.) に掲載された。



「アスベスト」テーマ(令和5年度研究・開発開始)
「良性石綿胸水症例のびまん性胸膜肥厚への移行に関する研究及び良性石綿胸水診断基準策定
のための前向き臨床研究」として令和5年度から新たに研究を開始した。良性石綿胸水は早期胸
膜中皮腫との鑑別のため胸膜生検される疾病であるが、中皮腫でなかったことから診断後の経過
観察が十分に行われず、びまん性胸膜肥厚化して著しい呼吸機能障害を来しても労災認定されな
い例が多々あるため、診療情報や過去の研究データを用い、どのような症例がびまん性胸膜肥厚
化するのか、臓側胸膜の線維化要因を検討することとしている。また、平成30年度から令和3年
度に実施した研究で開発した良性石綿胸水の診断基準が妥当であるかどうか、本研究では新たに
良性石綿胸水と診断された50症例について前向きの検討を行うこととし、研究に参加する労災病
院において症例集積を開始した。

果を公表するとと
もに、病職歴デー
タベースを活用し
た研究を実施し、
特定の職業と疾病
の関係性を明らか
にすることで、労
働者、産業保健関
係者等に対して有
益な情報を発信し
た。
・両立支援データ
ベースについてデ
ータ集積を着実に
行った。
・調査及び研究の
成果について、
「労
災疾病等医学研究
普及サイト」にお
いて随時公開し
た。
・研究成果を国民
に理解しやすく、
かつ、活用しやす
いものとなるよう
にするため、
「労災
疾病等医学研究普
及サイト」広報用
リーフレット及び
クリアファイルを
作成し、各種研修

なお、労災疾

また、労災疾

・労災疾病等に

また、労災疾病等医学研究・開発については、労災病院ネットワークの活用はもとより、大阪

病等に係る研究

病等に係る研究

係る研究開発の

大学、広島大学、神戸大学、川崎医科大学、北海道大学、東京医科大学、帝京平成大学等の大学

開発の推進に当

開発の推進に当

推進に当たって

に加え、埼玉医科大学総合医療センター、和歌山県立医科大学附属病院、大阪大学医学部附属病

たっては、症例

たっては、症例

は、大学病院等

院、自治医科大学附属さいたま医療センター等の大学病院や、国保旭中央病院等の労災指定医療

蓄積が重要であ

蓄積が重要であ

の労災指定医療

機関の研究者との連携体制も構築しており、症例データの収集及び基礎的・臨床的研究を協力し

ることから、労

ることから、労

機関に所属する

て行った。

災病院のネット

災病院のネット

研究協力者と引

ワークの活用の

ワークの活用の

き続き連携体制

みならず、労災

みならず、労災

の構築を行って

参加者への配付を
行った。
・産業医、事業場労
務担当者等を対象
とした産保センタ
ーのメールマガジ
ン及び事業者団
体、大学等の研究

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