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資料3-2   中期目標期間実績評価書(案) (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42034.html
出典情報 独立行政法人評価に関する有識者会議 労働WG(第56回 8/1)《厚生労働省》
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「教員の過労死を予防するモデルの構築に関する調査研究」
宮城県教職員の時間外労働の実態調査を行い、時間外勤務時間、休日勤務と抑うつ関係の調
査を行い、微量アルブミン尿を有する教職員において、家庭血圧を指標とした指導を受けた群
と受けない群で微量アルブミン尿正常化率は両群とも約7割で差異を認めなかったが、1年
後、指導の有無にかかわらず70%の被験者で微量アルブミン尿が正常化しており、微量アルブ
ミン尿の診断的情報提供の有用性が示唆された。これら研究成果をまとめた研究報告書を作成
するとともに学会発表などを実施した。
④ 「抑うつ傾向と脳・心臓疾患発症リスクとの関係」
2019年及び2020年に特定健診を受診した宮城県亘理町住民1,030人に対し、通常の健診項目
に加えて、早朝随時尿を用いて尿中アルブミン排泄量をCr補正により評価した。また、SDSに
より抑うつ傾向の評価を行い、多変量ロジスティック回帰分析により健診データ及びSDSとの
関連性を検討した。いずれの解析においても抑うつと微量アルブミン尿との間に直接的な関連
を示す結果は得られなかったが、SDSスコアを3群(正常、軽度、中等度以上)に層別化して
高血圧との関連について多変量ロジスティック回帰分析を用いて検討したところ、軽度の抑う
つと高血圧との関連を示唆する結果が得られた。これら研究成果をまとめた研究報告書を作成
するとともに学会発表などを実施した。

・J Pharm Health

評価と労働生産性の

Care Sci

関連を確認し、これ

2022;8:19.

により、客観的認知

・JGH Open

機能評価の研究、活

2022;6:395-401.

用が進むことで、職
場復帰支援やメンタ

また以下のとお

ルヘルスの評価促進

り、所定の目標を

が期待される。

上回る成果が得ら

調査及び研究の成果

れている。

等については、国民が

・協働研究「せき損

理解しやすく、かつ、活

等職業性外傷の予

用しやすいものとなる

防と生活支援に関

ようにするため、ホー

する総合的研究」

ムページでの公開に加

テーマに、労災疾

え、機構が発行してい

病等医学研究「運

る情報誌「産業保健 21」

動器外傷機能再

に掲載したほか、
「労災

建」テーマで構築

疾病等医学研究普及サ

した「運動器外傷

イト」の広報用のリー

データベース」の

フレットを両立支援コ

データを提供する

ーディネーター研修等

とともに、当該研
○ 「メタボローム」テーマ(平成29年度研究・開発開始、令和5年度普及最終)
究代表者等が協働
① 「労働者における体内代謝産物の網羅的解析(メタボローム解析)による過労死、過重労働、
研究と連携して研
ストレスを予見する生化学的指標の確立」
同一の病院職員について残業時間の多い月(過重労働時)及び少ない月(通常労働時)
、急 究を実施した。

の各種研修会参加者へ



「メンタルヘルス」テーマ(平成30年度研究・開発開始、令和4年度普及最終)
精神疾患の労災認定が増加傾向にあるなか、適切な職場復帰は大きな課題であり、本研究は日
本の一般労働者における認知機能と労働生産性の関係を調査した先駆的な取り組みである。認知
機能はタブレット端末で客観的に測定し、労働生産性は主観的なプレゼンティーズムを測定した
(大企業勤務276人を分析)。認知機能と労働生産性に正の関連がみられ、客観的認知機能評価が
精神疾患からの円滑な職場復帰に資する可能性や職場におけるメンタルヘルス指標として利用
できる可能性が示唆された。これらの成果はJ Occup Health 2023;65:e12385.Doi:10.1002/13489585.12385に掲載された。

配付する取組を行っ
た。さらに、産業保健総
合支援センターのメー

性冠症候群を発症した患者(ACS群)、健康診断受診者(対照群)の各群について、血漿、尿、 ・労災疾病等医学 ル マ ガ ジ ン を 用 い て
唾液を採取し、メタボローム解析を行った。メタボローム解析の結果、通常労働時と過重労働 研究・開発におい 「労災疾病等医学研究
時の血漿中の代謝物濃度が異なるパターンを示した。この結果を踏まえ、確保した症例のデー
ては、大阪大学、広 普及サイト」の周知を
タを解析し過労のバイオマーカー検索を行ったところ、長時間労働後の代謝産物の量的変化を
発見し、急性冠症候群に特徴的代謝産物を確認、また両者に共通するバイオマーカーを発見し、 島大学、神戸大学、 継 続 し て 実 施 し た 結
急性冠症候群発症早期に血漿内濃度が有意に変化する代謝産物(リジン、イソクエン酸、トリ 川崎医科大学、北 果、ホームページ中の
プトファン)を用いた多重ロジスティック回帰モデルが、従来の急性冠症候群診断バイオマー 海道大学、東京医 研究業績・成果等への
カーよりも感度・特異度が良い、診断マーカーとなり得ることを明らかにした。令和5年度は 科大学、帝京平成 アクセス数(目標毎年
これらの研究成果をまとめた研究報告書を作成するとともに学会発表や論文投稿などを行い
大学等の大学に加 度 240 万回以上)が令和
「International Journal of Molecular Sciences (2024,25,6674.)」に掲載された。
え、埼玉医科大学 元年度から令和4年度
② 「早期慢性膵炎の疾患概念の研究と新規診断法の開発」
症例(アルコール性慢性膵炎患者、アルコール性早期慢性膵炎患者、健常者(飲酒群・非飲 総 合 医 療 セ ン タ の各年度において目標
酒群))を増やすため、令和元年度に大阪労災病院、熊本労災病院、総合病院国保旭中央病院
を研究分担施設に加えた。症例については、令和元年度で各群10例~20例ほど集め、各群10例
ずつ中間解析を実施したところ、早期慢性膵炎のバイオマーカーとなる候補物質を複数発見し
た。評価試験のためにも目標症例数確保が必要だが、新型コロナウイルス感染症拡大により目
標症例数の確保が困難な状況が続いた。症例報告が多い施設の好事例を共有するため研究班会
議などを行い症例数確保に努め、中間解析結果を令和3年度に開催された第69回職災学会に
て、代謝物の複合的測定が早期慢性膵炎診断のバイオマーカーになり得る可能性が示唆される
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ー、和歌山県立医

を達成しており、中期

科大学附属病院、

目標の 1,200 万回に対

大阪大学医学部附

し令和4年度までの累

属病院、自治医科

計実績は 1,171 万回で

大学附属さいたま

あり、中期目標を上回