資料3-2 中期目標期間実績評価書(案) (19 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42034.html |
出典情報 | 独立行政法人評価に関する有識者会議 労働WG(第56回 8/1)《厚生労働省》 |
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厚生労働省から要請され、平成29年度に安衛研が実施した高純度結晶性シリカ取扱事業場の災
害調査結果により、厚生労働省から平成30年9月に「高純度結晶性シリカの微小粒子を取り扱う
事業場における健康障害防止対策等の徹底について」が発出されたが、極めて短期間に発症・進行
するけい肺の原因、臨床病像、労働現場での予防対策、経過観察の方法等さらに検討すべき課題が
あったため、これらを明確化することを目的として研究を開始した。
【令和2年度】
・シリカを取り扱っている複数の事業所に対して研究内容についてWEB会議システムを活用した説
明会を実施した。うち1社については事前の訪問調査を実施した。
・シリカ粒子の粒子径と結晶度の違い等による毒性影響調査や動物実験を実施した。
【令和3年度】
・シリカを取り扱っている事業所に事前の訪問調査及び本調査を実施した。
【令和4年度】
・シリカを扱っている事業所の同意を得られた従業員9名の過去10年間の健診結果を確認し、所
見が見られた3名に対しCT検査を依頼、うち同意を得られた1名についてCT検査を実施した。
【研究成果】
・現場調査の結果から、各事業場における効果的なばく露防止対策(マスクの定期的なフィッテ
ィングテストの実施、効果的な呼吸用保護具の使用等)を提案した。
・臨床研究、実験研究(in vivo、in vitro)の結果から、毒性の強い粒子の特徴が示唆された。
エ
「有機粉じんの毒性評価のための包括的基盤構築」
多種多様なポリマーを基軸とした有機粉じんの毒性評価のための評価系について体系的な情
報整理と基礎研究実施による基盤構築を行い、有機粉じんの有害性評価の迅速化・高度化・標準化
のためのスクリーニング手法開発、及び法令改正に資するエビデンスを集積することを目的に令
和4年度から新たに研究を開始した。
【令和4年度】
・pilot studyとして数種類の被験物質を用いたin vitroでの予備試験及びラットを用いた湿式気
管内投与実験を実施した。
・乾式気管内投与法及び豚の肺に被験物質を投与するための新規投与法を検討した。
【令和5年度】
・有機粉じんに関するレビュー論文が掲載された。
・ブタを用いた気管支内投与法を開発し、有機粉じん投与によるブタ肺病変を誘発させるこ
とに成功した。
・ブタの正常肺を用いてヒトの呼吸細気管支に存在する特殊な肺胞上皮細胞として知られる
AT0/RAS細胞(ラットやマウスには存在しない)の同定に成功した。
オ
「じん肺の新規バイオマーカー及び迅速評価法・治療法の開発に向けた探索的研究」
粉じん作業労働者の健康と安全に寄与するためのじん肺の新規診断マーカーや進行度を予測す
るマーカーの創出並びにじん肺リスクを迅速に評価できる手法の構築を目的に令和4年度から新
たに研究を開始した。
【令和4年度】
・ラットを用いた動物実験によりじん肺の新規マーカー候補の検討を行った。
・じん肺健康診断の受診者を対象として、採血、採尿、喀痰採取及びアンケート調査を実施した。
・共培養系の培養条件の検討として、in vitroでの予備試験を実施した。
【令和5年度】
・研究分担者の所属する労災病院にて通年実施している健康管理手帳に基づくじん肺健康診断の
受診者を対象として、2022年7月より2023年9月までの間、採血、採尿、喀痰採取およびアン
ケート調査への協力依頼を行った。
・対照群の検体採取のため、2023年7月から9月にかけて呼吸器疾患にかかったことがなく仕事上
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