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資料3-2   中期目標期間実績評価書(案) (48 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42034.html
出典情報 独立行政法人評価に関する有識者会議 労働WG(第56回 8/1)《厚生労働省》
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を促進するた

用」
「労災保険」
「開放骨折」
「下肢・骨盤骨折」
「疼痛」
「深部感染」のうち、特に「正規雇用」は

初期の悪性胸膜中

法の開発において、

め、職業性疾病

復職を促進する方向に、
「開放骨折」
「疼痛」は復職を阻害する方向に、それぞれ影響していた。 皮腫(MPM)等との

じん肺合併症である

等の原因と診

骨折患者の復職対策として、非正規雇用、開放骨折患者に対しては早期より復職・両立支援の介

鑑別が非常に重要

続発性気管支炎の労

断・治療に関す

入を開始することが重要で、治療としては感染制御、疼痛管理が重要であり、四肢長管骨・骨盤

となっている。今

災認定の判断が目視

る研究・開発に

骨折患者の社会復帰に関連する要因が明らかにした。これら研究成果をまとめた研究報告書を作

回の研究では、胸

による定性検査であ

取り組む。

成するとともに学会発表などを実施した。

水に含まれる特定

り、客観性に乏しく、

の物質(SLPI)を診

定量性に欠けると長

「職業関連癌」テーマ(平成 30 年度研究・開発開始、令和3年度普及最終)

断マーカーとして

年指摘されてきた

網羅的に関連性が示唆される遺伝的要因を探索し、喫煙、飲酒、職業・産業分類などの膀胱癌

用いると、MPM など

中、労災病院で長年

の発生に寄与すると考えられる環境因子も説明変数に入れて、GWAS、gene-wise 解析を行った結

他の疾患による胸

蓄積してきらじん肺

果、膀胱癌・尿路上皮癌と関連する一塩基遺伝子多型(SNP)遺伝子が浮上し、これについて病

水と有意に違う結

診断等の実績を活か

理学的解析を実施。GWAS によって gliomedin 遺伝子が膀胱癌において腫瘍抑制因子として、男

果が得られた。こ

して研究を実施した

性における膀胱癌発生への関連が示唆される結果が得られた。研究成果をまとめた論文は「Genes

れにより、特に重

結果、
「痰に含まれる

13:448,2022.」に掲載された。

要とされてきた

好中球エラスターゼ

BAPE と初期 MPM の

が、膿性痰の鑑別に

「脊柱靭帯骨化症」テーマ(令和5年度研究・開発開始)

鑑別が容易とな

当たり客観的指標と

「勤労者世代に多い脊柱靭帯骨化症の手術治療成績向上と動物モデル確立による新規予防的

り、その後の迅速

なる可能性」を明ら

治療法の探索」として、頸椎後縦靭帯骨化症の手術症例について、大阪労災病院における除圧な

な治療及び労災認

かにした。

しの前方固定術に一期的あるいは二期的に椎弓形成術を追加する術式と他施設における従来の

定に係る時間短縮


「勤労世代肝疾患」の

手術方法の手術成績と合併症について評価検討を行うため、まずは大阪労災病院における頸椎後

に繋がる可能性が

研究において、IFN フ

縦靭帯骨化症 259 例の収集を行った。

ある。

リー治療による勤労

また、脊柱靭帯骨化症の発症メカニズムの解明や予防、治療法の開発に貢献するため、脊柱靭

②これまでの研究

世代に限定した肝発

帯骨化症の動物モデルの開発を進めている。令和5年度は、脊柱靭帯骨化症の病態とされる内軟

で得られた知見に

癌抑制効果のエビデ

骨骨化を生じさせる遺伝子(RSPO2)を、腱・靭帯特異的に欠損させたモデルマウスを作成した。 ついては、令和元

ンスが限られていた

年度から令和5年

中、勤労世代でも IFN

度までに英文論文

フリー治療が従来治

11 件を発表し、産

療と同等に有効であ

業医学、臨床医学

ること、また治療後

分野の学術雑誌に

に注意すべき発がん

掲載されるととも

リスク要因を明らか

に、メディア等へ

にしたことで、C 型肝

49 件掲載されるな

炎患者の療養・就労

ど積極的な普及に

両立支援の更なる促

取り組んだ。

進が期待される。







労働者の健

康支援



労働者の健

康支援
就労年齢の延
長に伴い基礎疾
患を有する労働
者が増加する中
で、労働能力や
疾病増悪リス
ク、復職を視野
においた支援や
治療方針の選択
等労働者の健康
支援のための研
究・開発に取り
組む。

② 労働者の健康支援
○ 「生活習慣病」テーマ(平成30年度研究・開発開始、令和4年度普及最終)
① 「地域社会における社会的ストレス及び社会関係資本と生活習慣病との関連に関する研究」
労災病院から4,638例の職員アンケートを収集し、高血圧、脂質異常症、糖尿病の割合は
11.1%、12.7%、2.2%であった。うつ病の自己評価尺度であるSDSスコアと職業性ストレスを測
定するJCQのJob strain index間に有意な相関を認め職業性ストレスと精神的ストレスが深
く関連していることが確かめられた。また、10年以上その地域に居住している2,697例での社
会関係資本に関しての検討では、労災病院の立地する各自治体の高齢化率及び人口減少率と生
活満足度とは有意な負の相関を認める結果を得た。これら研究成果をまとめた研究報告書を作
成するとともに学会発表などを実施した。
② 「孤独死の要因となる動脈硬化疾患の発症・再発に関する研究」
心血管系動脈硬化性疾患患者581名を単独世帯患者グループ103名と複数世帯患者グループ
478名とに分けて、性別、動脈硬化危険因子(高血圧、脂質レベル、HbA1C、喫煙歴)とSDS評価
による抑うつ度に関して検討を実施した。動脈硬化危険因子に関して、高血圧の有病率は単独
世帯患者グループが複数世帯患者グループより優位に高値であったが、他の動脈硬化危険因子
に関しては2群間で有意な差は認めなかった。また、抑うつの評価では、単独世帯患者グルー
プが複数世帯患者グループより抑うつ傾向が高度であり、単独世帯の動脈硬化患者は、複数世
帯の動脈硬化患者と比較してより多くストレスを抱えている可能性が示唆された。これら研究
成果をまとめた研究報告書を作成するとともに学会発表などを実施した。
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・J OccupHealth


「メンタルヘルス」の

2023;65:e12385.

研究においては、ICT

・Sci Rep

を活用した調査によ

2021;11:12965.

り、日本において初

・Genes

めて一般労働者にお

2022;13:448.

ける客観的認知機能