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【参考資料1-1】介護ロボット等による生産性向上の取組に関する効果測定事業 報告書 分割1/2 (112 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32841.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第216回 4/27)《厚生労働省》
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内容
使用上の課

詳細


おむつ交換、リネン交換で有効性を感じることができた。



立位がとれる利用者が多いため、職員も移乗介助等で中腰姿勢をとる時間が短く、効果

題【利用者】

を実感できる機会が少なかった。


主たる調査対象として想定していた重度の利用者様が退所したため、効果を発揮する機
会が少なかった。



樹脂のバックルや硬い布が、利用者様の皮膚を剥離する不安が強く、移乗介助に利用し
ない場面があった。

使用上の課



題【職員】

メーカー担当者の説明で中腰姿勢でのアシスト力を実感することができた。だが、中腰
姿勢以外の行動をする際に邪魔に感じる場面も少なくなかった。



装着してみると意外に大きく、居室の隅やトイレなどで壁や備品とあたることが気にな
った。活躍場面が少ないと、重さも気になるようになった。



(モーター駆動式では)発熱が気になった。冬の実証だったので問題とはならなかった
が、夏季は非常に気になるかもしれない。



しゃがんだ姿勢や立った姿勢では、アシスト力が得られなかったり、逆に邪魔になった
りなることが気になった。



PHS、スマホ、インカムなど、色々なウェアラブル機器を身に着けて業務を行ってい
るため、アシストスーツの装着用ベルトやベストが、ユニフォームのポケットなどと干
渉して、機器をうまく持ち歩けなくなることがあった。職員が業務中に携行する機器類
の装着する位置や方法が定型化できると職員も迷わなくなると感じた。



移乗介助はできるだけ短時間に済ませて、利用者様のQOLの質を高めるケアに力を入
れたいと考えるのが職員の本音だと思う。そういう観点からみて、現在のアシストスー
ツはもう少し改良の余地があるように思う。

使用上の課



題【施設】

今回導入した台数(2台~4台/施設)であれば、設置場所などは特に問題とはならな
かった。



腰痛予防の重要性は理解できるが、今回感じた使い勝手や価格を考えると、導入につい
てはもう少し見極めたい。

機器導入後



のオペレー
ションの変

「筋力が強化できる(普段持てない重量物を持ち上げられる)」と期待していたため、
期待していたオペレーションの変更は実現できなかった。



更状況

現物をみた結果、利用者様と接する場所に硬いパーツ類(樹脂製バックルなど)があり、
リスクを回避する観点から、入浴介助を見送ることにした。



小規模施設では職員一人が色々な業務を様々な姿勢でこなす必要があるが、装着したま
までは中腰以外の動きの邪魔になることが多くなり、想定した変更が実現できなかっ
た。

移乗介助にかかるオペレーション変更という点では、期待できる機能(筋力強化)がないこと、入浴時
に皮膚剥離の懸念が払拭できなかったこと、活用を想定した利用者がコロナにより退所したこと、など各
施設の事情により、当初目的とする変更が達成できない施設が多い結果となった。

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