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【参考資料1-1】介護ロボット等による生産性向上の取組に関する効果測定事業 報告書 分割1/2 (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32841.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第216回 4/27)《厚生労働省》
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区分

カテゴリ
排せつ、汚染

主な意見


防止

認知症がありコミュニケーションが難しく、徘徊や弄便(おむつはずし)が
ある利用者の状態を見守り機器で確認でき、トイレに行きたい/おむつ・パッ
ドを変えたいタイミングで訪室できたことで、最終的に空振りや、汚染で服・
シーツが汚れることがなくなった。うち 1 名の利用者は週数回おむつはずし
があり汚染が頻発していたが、実証調査期間中は汚染がほぼなかった。



要介護度 4~5 で認知症もあり意思疎通が難しく、普段から夜間覚醒や徘徊、
脱衣等がある利用者は、熟睡時に職員が訪室する回数が減り、排泄介助時に
不快感を示すことが少なくなった。見守り機器で夜間の状態を初めて知るこ
とができ、眠りの状態が把握できたため、夜間の覚醒時間が長い、または眠
りが浅い場合は日中のケアで対応する等、対策を講じることができるように
なった。

その他



生活リズムが昼夜逆転している利用者には、夜間の訪室のタイミングやアプ
ローチを睡眠状態に合わせて変更したことで、深い眠りとなる回数や時間が
増加。日中のレクリエーションに参加いただけることも増え、活動量が増え
た。



見守り機器(バイタルタイプ)の情報から、利用者の呼吸回数が多いことに
気づき確認したところ、発熱が分かってケアに繋げられた。



認知症の利用者はポータブルトイレの場所を認識することが難しいが、見守
り機器の記録から利用者にとって認識しやすい位置を検討し、実際に使いや
すい場所に再設置できた。

追加

転倒・転落防





自立して立ち上げりや起き上がることができ居室での転倒リスクがある利用
者や、動作が早くセンサーマットの反応では遅すぎる利用者が動き出す前の
状態を見守り機器で把握できたために素早く対応できた。



見守り機器を導入していたが、転倒転落を想定していなかった看取り期の利
用者が夜間転落しており、見守り機器のデータから一定の離床時間が確認で
きた。未然防止だけでなく、想定外のアクシデントの振り返りや、事後対策
を検討する際に見守り機器のデータが活用できた。

排せつケアの



向上、汚染防

熟睡して失禁する利用者の眠りの浅いタイミングを見守り機器で把握し、ト
イレ誘導でき、シーツや衣類の汚染、交換を削減できた。眠りの深いタイミ



ングで訪室して無理に起こしてトイレ誘導することが無くなった。


自分でトイレに行けてパットを破ってしまう利用者の様子を見守り機器で確
認し、パットを破る前にケアに入れることでパット破りを防止できた。



軽度の認知症で、ご自身で歩けるため転倒のリスクがある利用者のトイレに
行くタイミングを早めにキャッチできて、皮膚トラブルを予防できていると
思う。

データの活用



見守り機器のデータから睡眠状態を観察し、夜間に睡眠を取れていない利用
者には嘱託医と相談して精神安定剤や睡眠導入剤を服薬していただいたこと
で、夜間帯の睡眠状況の改善が見られた事例もあった。



見守り機器から得られた映像記録をアセンスメントの1つの手段として用い
て、利用者がなぜ夜間に覚醒しているのか考えることができるようになり、
ケア計画へ反映している。

安心・安全



定時巡視の際に、驚かれ何故来たのかと不穏になる利用者がいたが、夜間帯
に驚かせることがなくなり、安心して過ごしていただくことができた。



見守り機器で状態を確認し、覚醒のタイミングで起床介助を行うことで、利
用者の機嫌を損ねずスムーズに起床いただけた。見守り機器導入前は定時で

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