【参考資料1-1】介護ロボット等による生産性向上の取組に関する効果測定事業 報告書 分割1/2 (206 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32841.html |
出典情報 | 社会保障審議会介護給付費分科会(第216回 4/27)《厚生労働省》 |
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施内容
詳細
自分たちのやっている業務の中で、誰でもできることは仕事として振りましょうと初
めに話し合いをした。
業務の中でもリネン交換、食事下膳、配膳も介護助手に担ってもらうとよいと思って
いる。但し、配膳は利用者ごとに補助食やとろみ食など配慮すべき点があるため、対
応いただくには工夫が必要だと思っている。
認知症棟では歩きまわる利用者の見守りが主な業務になるが、医療重度の利用者が多
いエリアでは職員が個室で処置にはいるため、共用部での見守りやナースコールの確
認が業務となる(直接対応ではなく職員を呼びに行く)。利用者の特性によって、介
護助手の役割も変わる。
介護職員の勤務内容を洗い出し、介護職員がやるべき業務と介護助手に依頼できる業
務の仕分けを行い、職員にも周知した。
優先順位的に今まで介護職員が必ずできたわけではない業務を介護助手に担ってい
ただいている。特に居室の掃除・ベッド回りは介護助手に担っていただけるようにな
り、施設がきれいになった。
幅広い方を介護助手として勤務していただいているため、それぞれの方ができること
や仕事がしやすい段取りを工夫するようにしている。若い方と違って一気に伝えても
わからないこともあるが、油性マジックでわかりやすく服に名前を書く、部屋にいる
利用者のリストを分かりやすく作成する等、職員に伝えている。
当初は職員も業務分担に戸惑うこともあり、何度か質問されることもあったが、丁寧
に説明することで理解が促された。
介護助手が入る時間帯は一部の間接業務を介護助手に一任したうえで直接介護業務
に専念している。
介護助手と利用者のみの状況にならないよう、シーツ交換時は必ず利用者に居室から
出ていただく等オペレーションを工夫した。
【介護助手が不在時の対応】
仮に予定の勤務日に介護助手が不在の場合は、その日に予定していた業務を他の日に
分散して対処するようにしている。
年末年始は休みが多く、勤務体制・勤務時間の割り振りの余裕がなくなるため介護職
員で介護助手に担っていただいている業務を行うものの実施頻度が落ち、寝たきりで
頻繁なリネン交換が必要ない利用者の交換を飛ばすなど疎かになってしまう。
目的・方針の達
【ケアの質の向上】
成状況
【利用者】
排泄介助のため、個室に入っても他の業務を気にせず対応できるため、流れ作業的な
介護ではなく、丁寧な介護になり、利用者にとっては良いケアになっている。
以前よりゆっくりと時間をかけてのケアができるようになった。
トイレが頻回な利用者のケアにすぐに対応できるようになった。
介護職員が利用者の歩行訓練やトイレ動作等のリハビリの訓練に付き添う時間を増
やせるようになり、在宅復帰時までの期間が短縮できた。
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