【参考資料1-1】介護ロボット等による生産性向上の取組に関する効果測定事業 報告書 分割1/2 (133 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32841.html |
出典情報 | 社会保障審議会介護給付費分科会(第216回 4/27)《厚生労働省》 |
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詳細
利用者にとって、立ち上がりの感覚を感じられる装置なので、疑似体感していると
考えられる。精神的にも良い方向で QOL 向上に繋がっていると思われる。
排泄時移動のみで使用したが、トイレのついでにレク広場に行けて社会参加ができ
たケースもある。
利用者が常に同じ動作・タイミングで立位できることが良い。
【要望・課題】
利用対象者の拡大が課題。要介護3の利用者でも使えるように拡げて欲しい。
麻痺・片麻痺がある利用者も使えるようにして欲しい。
ケアの質の向上
【QOL 向上】
につながった事
例
人力移乗の場合、利用者に生じていた身体的苦痛(人力のあざ、内出血)がないこと
が QOL 向上になっている。
1 人で機器操作でき、2人揃う必要がないので、利用者の起床しやすい時間に起床で
き、QOL 向上に繋がった。
要介護度 5 の方(床走行使っていた利用者)でも機器で移乗支援ができた。機器に
乗せることができ、足が使えたとわかった。要介護 5 の方向けに、スタンディング
リフトの練習機として捉えていた。
すべての利用者ではないが、トイレ(便)に挑戦している。機器の効果で、リハビリ
的に足の筋肉も付いた。
【コミュニケーション向上】
操作時間が長い分、ロボット対象利用者とコミュニケーションが取れる。
【その他】
利用者にとって、移乗時の浮く感覚が楽しいらしく、拒絶感がある利用者はいなか
った。
1 名操作が可能なので、早番勤務を待たずトイレに行く移乗作業ができる。早番勤務
の方は、出勤後次の業務に移行できる。日中時、これまでは、他の業務を止めて呼ん
でいたが、その時間がなくなったので、大きい効果である。
職員 2 人→1 人
への効果
移乗支援機器により、2→1 名体制は構築できた。浮いた 1 名は、他の利用者の介助、
見守りに回っていた。今回の実証は、ユニットの中で1名使用なので効果が薄かっ
たが、複数名で使うと組織は効率的に動くのではないか。
職員人数を 2(人力)→1 名(機器)に実現できている。浮いた 1 人は、他利用者の
介助、周辺業務、利用者の見守り時間に使えている。
当初の 2 名体制での人力作業から 1 名の移乗作業となり、浮いた 1 名は、食事の準
備、食事介助に回った。施設としては、効率的になっていた。
機器の導入で、2⇒1 人体制はできるようになったが、職員の全体の総時間は変わり
ないので、効率化の観点として変わりはない。
内容
利用者の反応
詳細
頻繁ではないが、機器のハンモックで浮かせるとき、怖がる利用者がいた。
慣れ親しんだ職員の人力移乗だと利用者も安心感はあるが、機器により移乗の不安
感は感じ取れた。
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