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【参考資料1-1】介護ロボット等による生産性向上の取組に関する効果測定事業 報告書 分割1/2 (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32841.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第216回 4/27)《厚生労働省》
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ヒアリング調査結果

ヒアリング調査では、以下の8項目について実証対象の施設より意見を伺った。以下に新規、追加、全
床実証のそれぞれについて、主な意見を整理した。以下、課題に関する意見は二重下線、効果に関する意
見は下線と太字で示している。

「変更後のオペレーションに対する職員の反応」および「オペレーション変更後のケアの質の維持向
上、ケアの質の担保について」のヒアリング調査結果を以下に整理した。
図表 VI-63 変更後のオペレーションに対する職員の反応に関する主な意見
区分
新規

カテゴリ
心理的負担

主な意見


複数の利用者で同時にアラートが鳴った際、優先順位をつけて対応でき
たため、職員の安心に繋がった。



見守り機器(カメラタイプ)で居室の様子が確認できるため、安心する
職員もいた。



利用者の状況を詳細に把握できるようになったため訪室回数は増えた
が、適切なタイミングで排せつ誘導できるようになり、全身更衣が必要
となる事例が減り、職員の心理的な負担は減少。

追加

心理的負担



利用者を無理に起こしてトイレ誘導することが無くなり、職員と利用者
ともに心理的な負担が軽減。



調査対象利用者には定期巡視せず見守り機器のモニターで確認した分
の負担は軽減。



利用者の詳細な状態を確認でき、ケアの優先順位を判断しやすくなり、
心理的負担が軽減。



夜勤中はステーションの死角になっているエリアに対する不安が、見守
り機器で見える・把握できるようになったことで安心感が生まれ、夜勤
業務の心理的負担感が減った。

身体的負担



インカムの活用により、対応の重複が減り、職員の負担が軽減した。



これまではセンサーが鳴るたびに訪室していたが、見守り機器(バイタ
ルタイプ)により訪室の必要性を判断できるようになり、訪室回数が減
少。



実証対象フロアは横に長い造りで、ステーションから居室までの直線距
離が長いが、ステーションにいながら利用者の様子が分かるため、不要
な訪室と移動を削減でき、職員の身体的な負担を減らせた。



見守り機器を数多く導入したため、通知が多くなり職員の負担が増加。



夜間に頻繁に覚醒する利用者や昼夜逆転している利用者の見守り機器
のアラームが鳴るたびに訪室を続けた結果、職員の業務負担の増加につ
ながることもあった。

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