資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (108 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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害福祉サービス等報酬改定の検討にあたり、
・ 強度行動障害者の対応に関する専門性を持った支援人材による地域支援の展開
・ 社会的行動障害のある高次脳機能障害者の地域での受け入れ事業所の拡大
が期待できる。
精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築と多様な精神疾患等に対応でき
る医療連携体制の構築が推進されることで、地域で暮らす精神障害をもつ人が様々な保
健医療福祉サービスをニーズに応じて適切に利用することが可能となり、地域への定着
が促進される。具体的には、地方公共団体による精神障害者の退院後支援に関するガイ
ドラインによる退院支援の実施及び課題の検証、ガイドラインの改正等を通じた自治体
における退院支援の促進などが期待される。
(2)これまでの研究成果の概要
○聴覚障害児に対する人工内耳植込術施行前後の効果的な療育手法の開発等に資する
研究(令和元~3年度)
医療従事者その他の関係者向けに、小児の人工内耳の適応やその前後の医療や教育に
関する科学的根拠を集約した「小児人工内耳前後の療育ガイドライン」、
「人工内耳装用
の好事例集」、及び「難聴児の保護者向けリーフレット」等を作成した。
○技術革新を視野に入れた補装具の構造・機能要件策定のための研究(令和3~4年度)
デジタル補聴援助システムについて、補装具費支給制度告示への収載にかかるデータ
を整理した。
○地域特性に応じた発達障害児の多領域連携における支援体制整備に関する研究(令和
3~4年度)
発達障害児の地域支援に関するシステムモデルの整理として、基礎自治体のヒアリン
グを実施し、医療・母子保健・児童福祉・障害福祉・特別支援教育の領域ごとに現行法
制度を最大限活用した場合の支援サービスマップ作成に向けた検討を進めている。
○地域精神保健医療福祉体制の機能強化を推進する政策研究(令和元~3年度)
地域精神保健医療福祉制度の充実を図るにあたり、精神障害者が地域で安心して自分
らしく生活できるようにするため、精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築の
好事例について自治体や医療機関へのヒアリングを実施し、好事例分析に基づき、地域
包括ケアシステム構築のための手引きの改訂作業を行った。
(3)これまでの研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
○聴覚障害児に対する人工内耳植込術施行前後の効果的な療育手法の開発等に資する
研究(令和元~3年度)
令和4年2月に、各都道府県で地域の実情に応じて難聴児の早期発見・早期療育を総
合的に推進するための計画の作成指針として公表した「難聴児の早期発見・早期療育推
進のための基本方針」を都道府県に周知するにあたり、当該研究の成果である「小児人
工内耳前後の療育ガイドライン」も併せて周知し、地域における人工内耳装用児の療育
体制の構築も含め、障害福祉計画等を策定するよう促した。
○技術革新を視野に入れた補装具の構造・機能要件策定のための研究(令和3~4年度
継続中)
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