資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (110 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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実現に向けた検討会」において、専門的人材の育成・確保の必要性や精神保健福祉法に
おける措置入院等の入院体系の課題検討や、令和4年度診療報酬改定による精神医療と
それに関連する保健福祉の更なるモニタリングの必要性が指摘された。そのため、より
詳細な状況や影響の把握、及び方向性の根拠資料の作成を加速的に実施する必要があ
る。
(2)新規研究課題として推進するもの
○難聴児の手話を用いた療育体制の整備に関する研究
令和4年2月に策定した「難聴児の早期発見・早期療育推進のための基本方針」に基
づき、各地域の障害福祉関連施設等において手話を用いた療育を行うことができる体制
を支援するために必要な人材育成の方法の検討等を行う。
○技術革新を視野に入れた補装具費支給制度の設計のための研究
先行研究により、3D技術の基本工作法への有効性が確認できたが、現状では適用可
能な義肢装具は限られており、また現行制度における価格設定においても整理が必要で
ある。加えて、高額・高機能な部品の増加による支給実態等を調査する必要がある。今
後の補装具費支給制度の方向性を明らかにするためにこれらの課題を整理する必要が
ある。
○支援機器開発コーディネーター人材育成プログラムの開発に資する研究
支援機器開発過程では、次の開発過程に進むための基準が設けられていない。また、最
終段階まで到達した支援機器の有効性検証に関する根拠がなく、これらを支援する治験
コーディネーターのような専門的人材が必要とされている。そこで、実用的な支援機器
を、円滑かつ根拠に基づいて開発できるよう支援できる専門的人材育成プログラムを開
発する。
○強度行動障害のある人の豊かな地域生活を実現する「地域共生モデル」の理論の構築、
重層的な支援メソッドの開発のための研究
強度行動障害のある方への専門的支援を基礎としつつ、就労や健康支援、他者とのつ
ながり、アート等の自己表現、地域と融合する建築デザインの導入といった多様で豊か
な地域生活を実現する支援メソッドに関する仮説を構築し、検証する。また、対象者の
特性や選好等を踏まえたモデル的な実践や、住民側の感情等の評価等も行い、強度行動
障害の方が豊かな地域生活を実現するための支援方法をまとめる。
○多様な精神疾患等に対応した医療連携体制の構築及び多職種連携による質の高い精
神科医療を推進するための研究
精神領域毎の診療状況の把握と支援策等の検討を行うとともに、各精神領域における
多職種連携の役割の明確化と課題抽出を行う。また、各精神新患等に対する、治療方法、
早期介入及び標準化に関する課題の抽出を行い、精神科医療の充実を図る。
○世界精神保健調査に資する大規模疫学調査による精神疾患の有病率等を明らかにす
るための研究
我が国の地域住民の精神障害の頻度、受診行動、関連要因、社会生活・自殺行動への
影響について調査を行い、世界保健機関(WHO)がとりまとめる世界精神保健調査(World
Mental Health Survey)に提供できるような標準化された、信頼性の高い疫学データを
収集するための手法を開発する。
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