資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (147 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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(1)継続研究課題のうち優先的に推進するもの(増額要求等するもの)
○リスク回避行動の分析と行動支援のためのデバイス、教育等の利用推進のための研究
・「経済財政運営と改革の基本方針 2019」を踏まえ、サービス業で増加している高齢者
の労働災害を防止するための取組を推進しており、リスク回避の認知過程の特性とリ
スク回避行動の促進を支援する充実したデバイスを開発するため増額が必要である。
○テレワークの常態化による労働者の筋骨格系への影響や生活習慣病との関連性を踏
まえた具体的方策に資する研究
・「経済財政運営と改革の基本方針 2021」にてテレワークの定着が重要視され、テレワ
ークでの健康確保が求められている。テレワーカーの健康状態に悪影響を及ぼす生
活・運動習慣や身体機能要因を明らかにし、テレワー健康管理に役立つ指標など、健
康課題発生や労働生産性低下の予防するための知見を早急に確立する必要がある。
(2)新規研究課題として推進するもの
○車両系建設機械等の自動制御システム等の普及に伴う労働災害発生リスクの検討の
ための研究
・ 車両系建設機械の自動制御システム等を対象に、当該建設機械と協働する労働者の
労働災害被災リスクを抽出・整理するとともに、そのリスクの防止対策を検討する。
○転倒リスクや腰痛リスクを可視化するアセスメントツール効果測定、及びナッジや行
動心理学的アプローチを用いた普及のための介入研究
・ これまでに開発された転倒リスクや腰痛リスクを可視化するツールの効果が学術的
に検証されておらず、またこれらのツールの事業場から労働者への提供、ツールに
対する労働者の理解が進んでいない。そのため、各種ツールの労働災害発生率の減
少効果を検証するとともに、ナッジを活用した効果的な介入資材を設計し、資材の
提示による実際行動変容の効果を検証する。
○高年齢労働者等の身体的能力のデータ分析とその結果に基づく転倒予防に関する効
果検証のための研究
・ エイジフレンドリーガイドラインに基づく取組状況の調査、取組の効果検証を行う。
○職場における女性の健康保持増進に係る産業保健活動の研究
・ 職場における女性の健康保持増進に係る産業保健活動を推進するために、女性の需
要やニーズ、各種対策の効果等に係るデータやエビデンスの収集を行う。
○長期の治療等を要する患者の就労が予後に与える影響の検証のための研究
・ 治療と仕事の両立の医学的価値に関する医療関係者の認知率の向上を図るために、
長期の治療等を要する患者の就労が予後に与える影響について文献レビュー及び適
切な予後指標の検討を行い、本邦における患者登録データベースの拡充方針の提案
を行う。
○有効な呼吸用保護具(マスク)の選択、使用等のための技術的手法の確立に向けた研
究
・ 呼吸用保護具の適切な装着を徹底させるため、被験者試験、実証実験等を踏まえ、現
場での持続可能な定量的シールチェックの方法及びより簡便な定量的フィットテス
トの手法等を確立する。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は
実用化に向けた取組
○テレワークの常態化による労働者の筋骨格系への影響や生活習慣病との関連性を踏
まえた具体的方策に資する研究
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