資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (127 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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肝炎等克服政策研究事業
主管部局・課室名
健康局がん・疾病対策課肝炎対策推進室
省内関係部局・課室名 なし
当初予算額(千円)
令和2年度
307,275
Ⅰ
令和3年度
289,975
令和4年度
266,175
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
B型・C型肝炎は国内最大級の感染症であり、適切な治療を行わないまま放置すると
肝硬変、肝がんといった重篤な病態に進行する恐れがある。肝炎の克服に向けた対策を
総合的に推進するため施行された肝炎対策基本法に基づき、肝炎対策基本指針が制定さ
れた。その中で、①肝炎ウイルス検査のさらなる促進、②適切な肝炎医療の推進、③研
究の総合的な推進、④正しい知識のさらなる普及啓発、⑤相談支援や情報提供の充実、
等が基本的な方向性として示されている。これらを研究の側面から効果的に推進するた
め、肝炎研究推進戦略(肝炎研究 10 カ年戦略の見直し)が令和3年5月に制定された。
同戦略では、利便性に配慮した検査体制の整備、肝炎ウイルス陽性者に対するフォロー
アップ体制の構築、肝炎に係る医療・相談体制、肝炎患者等に対する偏見・差別への具
体的な対応策や就労支援、肝炎患者の実態把握、各種事業の推進や、医療機関等におけ
る肝炎対策の効果を検証するための指標の開発・運用等が課題となっており、これらの
課題解決に資する行政研究および政策立案の基盤となる疫学研究の推進が求められて
いる。
【事業目標】
肝炎対策を総合的に推進するための基盤となる疫学研究と行政的な課題を解決する
ために必要な研究を推進する。
【研究のスコープ】
①疫学研究
・肝炎ウイルス感染者数やウイルス性肝炎患者数や予後の実態把握等のための疫学研究
②肝炎検査の実施体制の向上
・肝炎ウイルス検査の受検促進及び検査後の効率的なフォローアップのための研究
③肝炎医療を提供する体制の確保
・肝炎対策の効果検証に資する指標等による適切な肝炎医療の推進に資する研究
・肝硬変、肝がん等の病態別の実態を把握するための研究
・地域における病診連携の推進に資する研究
④肝炎医療に関する人材の育成
・肝疾患のトータルケアに資する人材育成などに資する研究
⑤肝炎に関する啓発及び知識の普及並びに肝炎患者等の人権尊重
・肝炎ウイルスへの新たな感染の発生防止や肝炎患者への偏見・差別の防止に資する研
究
【期待されるアウトプット】
①疫学研究
・肝炎対策の変化に応じた肝炎患者数の将来推計を行うための疫学資料を作成する。
・モデル地域のウイルス肝炎の elimination(排除)到達度を把握する。
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