資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (85 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
移植医療基盤整備研究事業
主管部局・課室名
健康局難病対策課移植医療対策推進室
省内関係部局・課室名 なし
当初予算額(千円)
令和2年度
51,432
Ⅰ
令和3年度
54,432
令和4年度
54,432
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
移植医療は、患者にとって疾患の根治を目指す重要な治療法である一方で、任意・善
意の下でのドナーによって初めて成立する医療でもあり、その意思を最大限尊重する必
要がある。ドナーやレシピエントにかかる身体的・心理的・経済的負担を軽減すること
が移植医療における大きな課題であり、また、ドナーの安全性を確保しつつ、適切な提
供の推進を図ることが必要不可欠である。
【事業目標】
臓器移植については「臓器の移植に関する法律」、造血幹細胞移植については「移植に
用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」により、ドナー・レシピエント双
方にとって安全で公平な医療が求められている。本研究事業により得られる、各審議会
での議論に用いる基礎資料やより良い提供体制構築のための政策提言等を通じて、ドナ
ーの安全性やドナー家族を含めた国民の移植に対する理解を確保しつつ、適切に移植医
療を提供するための施策の見直しや制度設計、政策の立案・実行等につなげる。
【研究のスコープ】
【臓器・組織移植分野】
・幅広い世代における国民の臓器・組織移植に関する理解の促進
・臓器提供から臓器移植までのプロセスが一貫して円滑に実施されるための医療体制の
構築
【造血幹細胞移植分野】
・造血幹細胞移植、造血幹細胞の提供に関する正しい知識の普及啓発
・ドナーの安全性を確保しつつ、負担がより少ない方法で骨髄・末梢血幹細胞を提供で
きる環境の整備
・臍帯血提供の促進、より良質な臍帯血を採取・調製保存できる体制の構築
【期待されるアウトプット】
【臓器・組織移植分野】
小児の臓器提供における問題点や課題を明らかにし、その改善策に基づいた小児臓器
提供を円滑に行うための手法を明らかにする。また、臓器提供に関する普及啓発につい
て、科学的根拠に基づいた新たな普及啓発モデルを構築する。
【造血幹細胞移植分野】
造血幹細胞の提供体制構築を推進する上での課題や、ドナーとドナー家族への効果的
な普及啓発方法を明らかにする。また、骨髄・末梢血幹細胞・臍帯血のそれぞれについ
て、最適な移植医療を実施するための科学的な知見を蓄積し、診療ガイドラインの作成・
更新等を行う。
【期待されるアウトカム】
【臓器・組織移植分野】
82