資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (154 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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等を行う必要がある。
・「昆虫食」における大規模生産等産業化に伴う安全性確保のための研究
近年、世界人口の増加に伴う食糧供給の課題や家畜による環境負荷の問題から、昆
虫食が注目されており、今後、産業化が進展し大規模生産されることが想定される。
そのため、食品衛生上のリスク管理に資する調査・検証について、開発が進んでいる
昆虫を中心に、早急に実施する必要がある。
・食品関連素材として使用される新規材料の安全性評価のための研究
ナノ化された新規素材は、食品配合成分や容器包装など様々な食品関連用途に応用
が期待される一方で、その特性を踏まえた物理化学的評価や毒性学的評価などの科学
的知見についての情報が未だ不足しており、食品経由の健康影響を適切に評価するた
めの試験上の留意事項等を整理する必要がある。
・残留農薬規制における国際整合を推進するための研究
食品中の残留農薬の規制においては、今後、農薬再評価や代謝物評価の導入等が予
定されており、残留農薬規制の大きな転換期を迎えることから、国際動向の情報を収
集し、新たな残留農薬規制に関する手法・考え方を整理する必要がある。また、国際
会議等での情報発信により、我が国の残留農薬規制の考え方等を国際標準とすること
を目指す。
・食品衛生分野の研究への新規参入を促すための「若手枠」の推進
研究者の層が薄い食品衛生分野への研究者の参入を促すため、「若手枠」を推進す
る必要がある。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は
実用化に向けた取組
●継続研究課題のうち優先的に推進するもの
・ ワンヘルス動向調査年次報告書や WHO へのサーベイランスデータの提供が可能と
なる。(ワンヘルスに基づく食品由来薬剤耐性菌のサーベイランス体制の強化のた
めの研究)
・ 食中毒原因細菌の検査法について、確立した検査法を、検疫所及び地方自治体等、
関係機関に通知し、食中毒発生時の調査や、輸入食品及び国内に流通する食品の汚
染実態の解明、食品事業者等による衛生管理の実施状況の検証等において活用す
る。(食中毒原因細菌の検査法の整備のための研究)
・ フードテックを応用した食品に係る適切な規制を検討する。(フードテックを応
用した細胞培養食品の先駆的な調査検討による食品衛生上のハザードやリスクに
係る研究)
●新規研究課題として推進するもの
・ 自治体による HACCP 外部検証手順を示した通知の改正や施設の内部検証実施に関
するガイダンスを作成・周知することにより、より効果的・効率的な検証方法の実
施につながる。(と畜場・食鳥処理場・食肉処理場における HACCP 衛生管理の実効
性向上に関する研究)
・ 輸出相手国から求められる基準の遵守状況の確認やモニタリング検査の実施が容
易になり、日本産食品の輸出が円滑に進むことが期待される。また、国内向けの通
常の検査手法とは異なる相手国の求める検査技術の取得ができる教育プログラム
の創出ができる。(動物性食品輸出の規制対策のための研究)
・ 審議会等において、
「昆虫食」に対する適切な規制・安全性確保について議論の必
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