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資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (129 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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「肝がん・重度肝硬変の治療に係るガイドラインの作成等に資する研究」
(継続中)で
は、肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業の利用効率を向上させ、患者データを収集し、
肝硬変診療ガイドライン、肝がん診療ガイドラインの改訂に資するエビデンスを示し
た。

「肝炎ウイルス感染状況の把握及びウイルス感染排除への方策に資する疫学研究」
(令
和3年度終了)では、人口動態統計のデータを元に、2030 年までに 75 歳未満年齢調整
肝がん死亡率が低下していくことを統計学的に明らかにした。肝炎政策立案の基盤資料
として活用するために、NDB(レセプト情報・特定健診等情報のデータベース)を用いて
肝炎ウイルス感染者数、患者数等を推計した。IQVIA(医薬品販売実績データベース)に
基づく地域毎の肝炎治療の実態把握と課題の抽出を行った。肝炎ウイルス検査受検率の
全国調査を実施し、これまでの政策による非認識受検率の推移を明らかにした。
・「新たな手法を用いた肝炎ウイルス検査受検率・陽性者受診率の向上に資する研究」
(継続中)では、Nudge 理論を応用し、簡易化した肝炎ウイルス検査受検勧奨用リーフ
レットを協会けんぽの全支部で展開し、その効果を評価するとともに、陽性者の受診状
況をより正確に把握するため、レセプトを用いた受診行動の確認法を開発した。

「地域に応じた肝炎ウイルス診療連携体制構築の立案に資する研究」
(令和2年度終了)
では、かかりつけ医と肝疾患専門医療機関の診療連携に関するアンケート調査を実施
し、診療連携の障壁となりうる要因を明らかにした上で、その対策についてかかりつけ
医及び肝疾患専門医療機関と共有を行った。
・「ソーシャルメディア等を活用した肝炎ウイルス感染者の偏見差別の解消を目指した
研究」
(継続中)では、ウイルス性肝炎に関する基本的知識についての自己学習プログラ
ムや偏見差別を防止するための事例集・解説集等が掲載されているホームページを作成
した。

「肝炎ウイルスの新たな感染防止・残された課題・今後の対策」
(令和2年度終了)で
は、一般生活者・保育施設勤務者等を対象とした肝炎ウイルスの感染防止について学習
する e-learning 資材を構築した。HBV ワクチン接種状況と HBV 感染マーカーについて
把握するためのデータベースを作成した。レセプトデータを用いて、急性肝炎の発生状
況をより正確に把握するための研究デザインを新たに設定し、B型急性肝炎の発生状況
等の分析方法の確立につながる方法を明らかにした。
・「非ウイルス性を含めた肝疾患トータルケアに資する人材育成等に関する研究」では
肝炎医療コーディネーターの適切な配置状況や活動状況の実態について調査し、その活
動の向上のため、自治体、拠点病院、患者会等ネットワークによるモデルケースを構築
し、今後全国へ展開してゆくことを報告した。
(3)これまでの研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
・「肝炎ウイルス感染状況の把握及びウイルス感染排除への方策に資する疫学研究」
NDB 等を用いて算出・推計した病態別の肝炎ウイルス患者数や医療費の算出等により、
国の施策の一つである肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業の実態評価を行うことがで
き、令和3年度からの事業見直しにつながった。更にこれらの疫学データは 2030 年頃
を目処に予定されている次期肝炎推進戦略の検討に向けて活用してゆくことで肝炎総
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