資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (39 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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及び(エ)に属し、将来の国際機関幹部候補となり得る人材の育成を通じて、わが国が
グローバルヘルスの枠組強化や、UHC を軸とした持続可能な保健システムの構築の議論、
感染症や気候変動を含む地球規模の公衆衛生危機の議論で、国際的に主導的な役割を果
たすことに繋がる。さらに、このような取組は 2015 年に厚生労働省が発表した、日本
が世界の保健医療を牽引していくという「保健医療 2035」のビジョンに合致したもので
ある。
・「カーボンニュートラル社会におけるヘルスケアシステムの設計と転換策を提案する
研究」は、
(ア)に属し、わが国の 2050 年カーボンニュートラル達成に向けた脱炭素化
施策の一端となる。気候変動と健康は、2022 年のドイツ G7や 2022 年タイ APEC 会議で
のテーマや優先課題に挙げられており、今後も国際保健関連の国際会議でアジェンダと
して取り上げられることが予想される。本研究で明らかとなった保健医療分野での温室
効果ガス排出量の削減ポテンシャル評価や削減を実現するための脱炭素に取り組むイ
ンセンティブを与える保健医療枠組に関する提言や対策を国際社会に発信することに
よって、わが国が保健に関する国際会議により戦略的・効果的に関与することができ、
日本の国際的なリーダーシップの強化に繋げる。また保健医療分野での取組を進めるた
めの制度構築を行うと共に、他国に好事例を示すことで、わが国及び他国の SDG 13.2 の
達成に貢献する。
・「高齢者介護サービスの質の向上のための国際的評価指標の開発及び実証に資する研
究」は、
(ア)、
(イ)及び(エ)に属し、研究で得られた介護サービスの評価指標等を、
ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合等をはじめとした、わが国が関与する保健・社会保
障分野の国際会議で発信することによって、ASEAN 諸国等における高品質な介護サービ
スのアクセス向上に貢献する。また、介護サービスの評価指標等を国内外の介護政策担
当部局に共有することによって、各国の介護サービスの質の評価に貢献する。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ(令和4年6月7
日閣議決定)】
Ⅰ.新しい資本主義に向けた計画的な重点投資
2.科学技術・イノベーションへの重点的投資
(4)再生・細胞医療・遺伝子治療等(医療・医薬品)
「人獣共通の感染症も含めた感染症対策の円滑な実施のため…緊急事態対応
ができる体制を構築する」
Ⅳ.個別分野の取組
5.グローバルヘルス(国際保健)
「「グローバルヘルス戦略」
(令和4年5月 24 日健康・医療戦略推進本部決定)
に基づき、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進や公衆衛生危機
に対する予防・備え・対応の強化を行う」
【経済財政運営と改革の基本方針 2022(令和3年6月 18 日閣議決定)】
第3章 内外の環境変化への対応:1.国際環境の変化への対応
(1)外交・安全保障の強化
「国際機関邦人職員の増強…コロナ禍からの回復を含む地球規模課題への
取組を推進」
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