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資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (86 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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臓器移植医療における環境改善を目的とした臓器・組織提供時の各施設内での職種間
の連携、地域における施設間での効率的な連携体制や小児の臓器提供における特有の問
題点を明らかにすることで、研究成果であるマニュアルの有効活用や、選択肢提示を行
う際の人員の育成などを、各施設の状況に応じて実施することを可能にし、幅広い施設
で臓器提供が行われることにつながる。また、科学的根拠に基づく普及啓発の展開によ
り、臓器提供の意思表示率の向上や結果としての臓器提供数の増加に資する。
【造血幹細胞移植分野】
若年ドナーが造血幹細胞を提供しやすい環境、末梢血幹細胞の効率的な提供体制、よ
り良質な臍帯血の確保・調製保存体制等が整備され、移植を必要とする患者に適切なタ
イミングで造血幹細胞を提供する機会が確保される。また、コーディネート期間の短縮、
移植源の選択や合併症の予防・治療等の移植医療に関する科学的知見の共有により、治
療成績の向上に資する。
(2)これまでの研究成果の概要
【臓器・組織移植分野】
「5類型施設における効率的な臓器・組織の提供体制構築に資する研究」(令和元~3
年度:終了)
提供施設の院内スタッフのみでのドナー評価、管理を可能とすることを目的とし
た、ドナー評価・管理マニュアル、術中管理マニュアル、家族サポート体制に関する
手引きを作成し、各関連学会からの承認を得た上で公表した。
「脳死下、心停止下の臓器・組織提供における効率的な連携体制の構築に資する研究」
(令和2~4年度:継続)
直接治療に介入しない第三者介入の有用性調査や急性期重症患者対応者の養成を
行った。また、モデル的に静岡県で臓器提供の連携構築のための協議会を立ち上げ、
県全体での連携体制構築の好事例として周知した。
「小児からの臓器提供にかかる基盤整備と普及・教育システムの開発に関する研究」
(令
和3~4年度:継続)
小児の臓器提供の場で運用されている「脳死下臓器提供者から被虐待児を除外するマ
ニュアル」の問題点を抽出し、現状に即した改訂を実施した。臓器移植について、若
年時から自分ごととして考えてもらう機会が増えるように、中学校の教員が臓器移植
を教育の題材として使用する際のツールの作成を行い、幅広く利用できるようにホー
ムページ上で公開した。
【造血幹細胞移植分野】
「骨髄バンクドナーの環境整備とコーディネートプロセスの効率化による造血幹細胞
移植の最適な機会提供に関する研究」(令和元~3年度:終了)
40 歳未満の約1万人を対象とした行動経済学に基づくアンケート調査を実施し、造
血幹細胞の提供に至りやすいドナーの特徴を明らかにした。結果に基づいて、ドナー
コーディネート初期段階への介入研究を行い、提供につながる方策について検討し
た。また、企業及び従業員を対象とした幹細胞提供に関する意識調査を実施し、ドナ
ー休暇制度の導入阻害となっている要因等を評価した。
「適切な末梢血幹細胞採取法の確立及びその効率的な普及による非血縁者間末梢血幹
細胞移植の適切な提供体制構築と、それに伴う移植成績向上に資する研究」(令和2
~4年度:終了)
末梢血幹細胞採取の安全性向上と効率化によるドナー負担の軽減を目的として、採取
における有害事象等を集約してドナー安全研修会の教材を作成し、採取担当医師を対
象に安全研修を行った。骨髄バンクが発出した緊急安全情報、医療委員会(主治医等
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