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資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (64 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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リエーションの開発)を行った。
○「多様な世代の女性に対する情報メディアを通じたアプローチの実践と情報発信基盤
の構築に向けた研究」(令和2~3年度)
・多診療科連携に資する診療ガイドブックを e-book 化し、その内容に沿った研修を実
施し、e ラーニングシステムを構築した。
○「保健・医療・教育機関・産業等における女性の健康支援のための研究」(平成 30~
令和2年度)
・女性のヘルスケアアドバイザーの育成を目的とした養成プログラムを作成し、テキス
トブック及び成長段階に応じたのべ6種類のテキストの案を作成した。
○「女性特有の疾病に対する検診等による介入効果の評価研究」(令和1~3年度)
・子宮内膜症等の女性特有の疾患の経済損失および予防や治療に関する費用対効果を明
らかにした。
(3)これまでの研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
○「女性の推進室ヘルスケアラボ」を周知し、女性特有の疾患等に関する情報提供を行
っている。女性の健康支援に関する情報発信基盤の普及により、ヘルスリテラシー向上
が推進され、年代ごとの課題や女性の健康に関わる問題の近年の変化が明らかとなっ
た。同時に、「女性活躍加速のための重点方針 2021」で掲げている女性の就業率の高ま
りや活躍の場の拡大に対応した、女性労働者の健康支援の必要性が顕在化したため、更
年期を含めたあらゆるライフステージにおける支援計画を考案した。
2 令和5年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進するもの(増額要求等するもの)
○「女性の健康づくりに寄与する社会経済学的要因の分析及び対策に向けた研究」
日本人の平均寿命と健康寿命の差は、男性が約9年であるに対し、女性では依然とし
て 12 年を越えていることから、女性の健康寿命の延伸を促進・阻害する要因をさらに
詳細に分析し、それに基づいた対策を推進する必要がある。
(2)新規研究課題として推進するもの
○「若年から老年に至るまでの切れ目のない女性の健康支援のための人材育成および研
修方法の開発に向けた研究」
ライフステージに応じた、切れ目のない包括的な健康支援を行うためには、多岐に渡
るステークホルダー(医療専門職、教育関係者、企業関係者、地域住民、当事者である
女性自身等)が積極的に活動に参加し、十分な連携のもとで協同することが重要である
が、そのためにはこれらの関係者の知識、技術、能力の向上を図るための人材育成が不
可欠である。本研究では、女性の健康支援のための人材育成に対するニーズの把握、効
果的な研修方法の開発、人材育成の実施体制の整備の検討などを行う。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待される研究成果の政策等への活用又は
実用化に向けた取組
・本研究で得られた人材育成・研修方法に関する知見を活用することによって、女性の
健康支援に関わる多岐に渡るステークホルダーの知識、技術、能力が向上し、相互理
解に基づく十分な連携体制が構築される。第5次男女共同参画基本計画にも述べられ
ているように、生涯を通した切れ目のない支援、健康寿命延伸に向けた効果的な対策
を進めることで、女性の直面する身体的・精神的困難を減少させ、女性の職業生活上
の活躍の推進に寄与する。
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