よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (160 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

Ⅲ 研究事業の評価
(1)必要性の
カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律に基づき、カネ
観点から
ミ油症に関する専門的、学際的又は総合的な研究を推進することにより、カ
ネミ油症の診断、治療等に係る技術の向上を図るとともに、その成果を普及・
活用し、さらに発展させるために、本研究事業を実施することが必要である。
(2)効率性の
研究班は、カネミ油症患者の多い地域の研究者と関係自治体等により構成
観点から
され、事件発生当初よりダイオキシン類の健康影響等、カネミ油症に関する
基礎的・臨床的データを継続的に蓄積しており、それらのデータを活用して
効率的に研究を実施する体制が整備されている。また、カネミ油症患者を対
象とした検診や油症外来における診療を行っているため、カネミ油症患者を
対象とした臨床研究等を効率的に実施することが可能となっている。
(3)有効性の
全国油症治療研究班は、長期間にわたり研究を実施してきており、ダイオ
観点から
キシン類の生体影響等については、国内随一の基礎的・臨床的知見をもって
いる。これまでに、診断基準の策定・改定、診断・治療のガイドラインや生
活指針等を策定し、国や油症ダイオキシン研究診療センターと連携の下、関
係者(自治体・患者団体・医療機関等)に情報発信するなど、研究成果を有
効に普及・活用・発展させてきた。また、得られた研究成果について、積極
的に論文投稿するとともに、国内外の研究者との情報交換も行っている。
現在は、長期的な健康影響にかかる追跡調査に加え、ダイオキシン類によ
る影響を抑える物質に着目した食事・薬物療法(漢方薬)の開発に取り組ん
でおり、その成果が期待されている。
(4)総合評価
平成 24 年度に新たに成立したカネミ油症患者に関する施策の総合的な推
進に関する法律に基づき、効率的、効果的に、カネミ油症に関する専門的、
学際的又は総合的な研究を推進し、カネミ油症の診断、治療等に係る技術向
上を図るために本研究事業は必要不可欠である。
また、ダイオキシン類の慢性影響についての大規模な検証(疫学調査)は
世界的にも例がなく、今後も、カネミ油症患者等の検診及びその結果の分析、
カネミ油症の診断基準に関する研究、厚生労働省の健康実態調査の分析等の
カネミ油症の健康影響に関する研究及びカネミ油症の治療法等に関する研
究を更に推進する必要がある。

157