資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (52 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
進行がん患者の療養に関するモバイル端末による意思決定支援プログラムを開発し、
モバイルアプリケーションを作成した。
・「がんリハビリテーションの均てん化に資する効果的な研修プログラムの策定のため
の研究」(令和4年度:継続)
がん患者の社会復帰や社会協働という観点を踏まえ、がんのリハビリテーション研修
の学習目標を設定し、研修プログラムを見直し、e-learning システムを開発し、研修マ
ニュアルを作成した。
・
「がん患者に対する質の高いアピアランスケア(※)の実装に資する研究」
(令和4年
度:継続)
アピアランスケアの質の担保と均てん化を図るため、e-learning システムによる医
療者向けアピアランスケア教育プログラムを作成した。
※アピアランスケア:外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア
・「障害のあるがん患者のニーズに基づいた情報普及と医療者向け研修プログラムの開
発に関する研究」(令和4年度:継続)
視覚障害のあるがん患者が新型コロナウイルスに感染し入院した際の医療従事者と
支援スタッフのためのサポートガイドに関する資材を作成した。
(3)これまでの研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
・「がんリハビリテーションの均てん化に資する効果的な研修プログラムの策定のため
の研究」
第3期がん対策推進基本計画の中で、がんのリハビリテーションに関する個別目標に
ついて、がんのリハビリテーションに携わる有識者の意見を聴きながら、拠点病院等に
おけるリハビリテーションのあり方について検討し、その結果について拠点病院等での
普及に努めるとされており、これを受けて本課題が設定された。本研究において策定さ
れた医療従事者向けのがんリハビリテーション研修プログラムが実施されており、修了
者によるがん患者に対するリハビリテーションが医療機関において実施されている。
・「がん患者に対する質の高いアピアランスケアの実装に資する研究」
第3期がん推進基本計画の取り組むべき施策の中で、がん患者の更なる QOL 向上を目
指し、医療従事者を対象としたアピアランス支援研究等の開催や相談支援及び情報提供
のあり方を検討するとされており、これを受け本課題が策定された。本研究において策
定された医療従事者向けのアピアランス支援研修において e-learning システムが実施
されており、受講者によるアピアランスケアが医療機関において実施されている。
2 令和5年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進するもの(増額要求等するもの)
・「がん全ゲノム解析等の推進に向けた患者還元、解析・データセンター、ELSI 等に係
る技術評価、体制構築についての研究」
「全ゲノム解析等の推進に関する専門委員会」において、対象患者への「全ゲノム解
析等実行計画」に係る研究についての周知、説明だけでなく、広く国民や社会に対して
同計画について、継続的に情報発信を行うとともに、患者・市民参画の仕組みを構築し
て透明性の確保と患者・市民の視点の導入に努めること等、患者・市民参画(PPI※)に
係る研究を行う必要があることが指摘されており、一層の推進が必要である。
※PPI:Patient and Public Involvement
(2)新規研究課題として推進するもの
49