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資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (89 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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する理解を促進させる取組が行われる。さらに移植源の選択がより明確になり、ドナ
ー登録者数や臍帯血公開本数の目標が明確になる。
◯新規課題により、コーディネート期間がより短縮し、適切なタイミングで造血幹細胞
が提供される機会が増加する。また、末梢血幹細胞移植などの診療ガイドラインの作
成・改訂等が行われ、全国の造血幹細胞移植の治療成績向上に寄与する。


参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【経済財政運営と改革の基本方針 2021(令和3年6月 18 日閣議決定)

第3章 2.(1)・・・また、引き続き、・・・移植医療を推進する・・・



他の研究事業(AMED 研究、他省庁研究事業)との関係
AMED の「移植医療技術開発研究事業」では、臓器・組織移植及び造血幹細胞移植につ
いて、提供者の意思を最大限尊重し、安全かつ長期的に良好な成績が期待できる新規移
植療法の開発、最適な移植療法の確立、及び効率的な移植実施体制の実現を目指してい
る。厚生労働科学研究は、AMED で開発された技術・解明されたメカニズムに基づき、臓
器や造血幹細胞の提供にかかる基盤整備並びに普及啓発やガイドライン作成等を実施
している。

Ⅲ 研究事業の評価
(1)必要性の
本研究事業は、臓器と造血幹細胞の適切な提供体制が構築され、よりよい
観点から
治療成績を達成するための重要な基礎資料を提供する。また、臓器移植、造
血幹細胞移植ともに複雑で高度な医療であることから、社会全体の理解と協
力を得るために、継続して科学的根拠に基づいた適切な普及啓発活動を行う
必要がある。
特に、臓器移植については、平成 22 年の改正臓器移植法の施行により可
能となった家族承諾による臓器提供に関して、体制整備に必要な知見を収集
し、現状で少ない臓器提供を適正に増加させることが医療財政の改善の観点
からも重要である。造血幹細胞移植については、若年層のドナー確保、コー
ディネート期間の短縮、末梢血幹細胞移植の普及、臍帯血の安定的な確保が
必要である。
(2)効率性の
事業担当官が研究代表者と定期的に連絡を取り、班会議等を通して進捗を
観点から
管理している。また研究班は、全国の関係医療機関、各バンク、コーディネ
ート機関、支援機関等と連携して現場のニーズを把握しながら実態を踏まえ
た研究を行い、成果については、関係者間で速やかに共有して効果的に現場
に還元され、ドナー・レシピエント双方の安全性改善に直結する課題の解決
や普及啓発等に効率的につなげることができる。
(3)有効性の
新規の研究課題として、臓器移植分野では、臓器・組織移植医療における
観点から
負担軽減、環境改善に資する研究、臓器提供に関わる医療を客観的に評価す
る研究を、造血幹細胞移植分野では、末梢血幹細胞移植の普及と治療成績向
上のための研究を予定しており、移植医療の円滑な推進のために有効な成果
が得られることが期待される。
(4)総合評価
移植医療は、第三者であるドナーとの関わりが必須であるという特殊性・
複雑性があることから、移植医療の社会的基盤の構築や体制作りが特に重要
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