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資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (123 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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研究事業名

エイズ対策政策研究事業

主管部局・課室名
健康局結核感染症課エイズ対策推進室
省内関係部局・課室名 医政局研究開発振興課

当初予算額(千円)

令和2年度
876,797



令和3年度
903,625

令和4年度
903,625

実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
日本における新規 HIV 感染者及びエイズ患者の年間報告数の合計は、2016 年から 2020
年まで4年連続で減少している一方、検査を受けないままエイズを発症して報告される
割合は全体の約3割を占めている。また、2015 年の WHO のガイドラインでは、免疫状態
にかかわらず、早期に治療を開始することで自らの予後を改善するのみならず、他者へ
の感染をも防げることが明らかとなり、診断後即治療を開始することが強く推奨され
た。これらの状況を鑑み、わが国では HIV 感染症の早期発見・早期治療に向けたさらな
る対策が求められている。
また、血液製剤により HIV に感染した者については、HIV 感染症に加え、血友病、C
型肝炎ウイルス感染の合併が有り、極めて複雑な病態への対応が必要である。加えて抗
HIV 療法の進歩により、長期療養に伴う新たな課題も生じている。
わが国におけるエイズ対策は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関す
る法律(感染症法)」(平成 10 年法律第 114 号)に基づき策定される「後天性免疫不全
症候群に関する特定感染症予防指針(エイズ予防指針)」
(平成 30 年1月 18 日告示)に
沿って展開されている。本研究事業では、エイズ予防指針に基づく対策を推進するため、
社会医学、疫学等の観点から、HIV 感染予防や継続可能な治療体制の確立、早期発見に
結びつく普及啓発など、エイズ対策を総合的に推進するための研究を実施する。
【事業目標】
エイズ予防指針に基づく対策を推進するため、これまでの事業や研究の現状を整理
し、効果等について検証するとともに、継続すべき対策や新たに実施すべき対策を立案
する。これらを踏まえわが国におけるエイズ対策を統合的に推進することによって、新
規 HIV 感染者数を減少させるとともに、検査を受けないままエイズを発症して報告され
る者の割合を減少させること、また、診断された HIV 感染者・エイズ患者に対して適切
な医療を提供できる体制を整備することを目標とする。
【研究のスコープ】
・発生の予防及びまん延の防止に関する研究:より効果的な普及啓発、HIV 検査の受検
勧奨の方法・検査体制の対策、の立案
・医療の提供に関する研究:HIV・エイズ医療体制の均てん化や合併症対策の立案
【期待されるアウトプット】
HIV・エイズ及びその合併症等に関する包括的な医療体制の構築、最新の知見を検討
し、診療ガイドラインの作成・改訂や、新規感染者数の減少に繋がる施策を検討する上
で基盤となる科学的根拠を構築する。また、エイズ予防指針の見直しに向けた早期治療
による医療経済的な効果の算出や長期療養・在宅療養支援体制構築のための基礎的なデ
ータを提供する。
【期待されるアウトカム】
120