資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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倫理的法的社会的課題研究事業
主管部局・課室名
大臣官房厚生科学課
省内関係部局・課室名 なし
当初予算額(千円)
令和2年度
7,250
令和3年度
7,250
令和4年度
7,250
Ⅰ
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
昨今の医療技術の発展は目覚ましく、これら最先端の技術が、社会に思わぬ影響を及
ぼすことがある。特に近年は、ゲノム、ICT、人工知能(AI)等の新たに生み出された科
学技術を社会実装してより一層イノベーションを推進していくことが重要であるが、こ
れらの新たな技術がもたらす倫理的、法的、社会的諸問題(以下「ELSI(※)」という。)
が、既存の社会的枠組に与える影響が大きいことも予想されている。
この影響が、イノベーション推進にブレーキをかけることがないように、新たな技術
がもたらす ELSI を抽出し、その影響度等に応じて必要な政策を立案、実施することが
必要である。
特に、厚生労働分野は国民生活と密接する部分が多く、国民の関心も高いものの、健
康・医療関連に特化した具体的な ELSI の抽出、解決に向けた研究は、国内では十分行
われていないことが指摘されており、より一層の研究の推進が必要である。
※ELSI:Ethical, Legal and Social Issues(倫理的・法的・社会的課題)
【事業目標】
医療技術の中でも特に影響が大きいと予測される、ゲノムと AI に焦点を当て、これ
らの新たな科学技術の開発と、新たな科学技術がもたらす ELSI を検討する本研究事業
を並行して行うことにより、イノベーションを加速させることを目指す。
【研究のスコープ】
①ゲノム分野における ELSI に関する研究
②AI 分野における ELSI に関する研究
【期待されるアウトプット】
ゲノム分野については、国民が安心してゲノム医療を受けられるために回避すべき社
会的不利益に対する対応策に関する検討結果。
AI 分野については、デジタル技術を活用した研究手法(電磁的同意(eConsent)等)
やビッグデータの取り扱いにおける課題抽出、国際的な動向を踏まえた対応策の提言
等。
【期待されるアウトカム】
本研究事業のアウトプットは、今後新たな科学技術がもたらす ELSI に対する現状の
課題整理に用いる基礎的資料となり、国民が安心してゲノム医療又は AI を活用した医
療・介護等を受けるための環境整備の進展、開発・受容に伴う課題の解決によるイノベ
ーションの加速が期待される。
(2)これまでの研究成果の概要
・「国民が安心してゲノム医療を受けるための社会実現に向けた倫理社会的課題抽出と
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