資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (125 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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◯ 発生の予防及びまん延の防止に関する課題
HIV 感染は早期診断が重要であるが、日本ではエイズを発症してから発見される者が
3割である。このため、医療機関を含め、検査体制の実態把握を行うとともに、MSM(男
性間で性的接触を行う者)や性風俗産業の従事者等、感染の可能性が高い集団に向けた
受検勧奨の方法等について検討する。
◯ 研究開発の推進に関する課題
有病率が高い海外で有効性が認められているハイリスク層に対する暴露後予防薬に
ついて、有病率が低い我が国での有効性が充分明らかではない。そのため、その有効性、
安全性を明らかにし、効果的な普及啓発の検証を行う。
(3)令和5年度の研究課題(継続及び新規)に期待さる研究成果の政策等への活用又は実
用化に向けた取組
◯ HIV 感染は早期診断が重要であるが、日本ではエイズを発症してから見つかる者の
割合が3割である。このため、医療機関を含め、検査体制の実態把握を行うとともに、
MSM や性風俗産業の従事者等、感染の可能性が高い集団に対する受検勧奨の方法等につ
いて検討し今後の政策立案に活用する。
◯ 一部の薬害エイズ被害者を含む HIV 感染者において、リポジストロフィーや HIV 関
連認知症等が課題となっており、またエイズ非関連の悪性腫瘍の合併も新たな課題とな
ってきた。合併症の早期発見及び早期治療等に関する研究を実施するとともに、合併症
等に対する先進医療等の新たな治療法の安全性・有効性等を検証し、今後の政策立案に
活用する。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【経済財政運営と改革の基本方針 2022(令和4年6月7日閣議決定)】
・第1章-2-(1) -(経済社会活動の正常化に向けた感染症対策)
医療 DX の推進/G-MIS やレセプトデータ等の活用
・第4章-2-(社会保障分野における経済・財政一体改革の強化・推進)
早期発見・早期治療のため、疾患に関する正しい知識の周知啓発
【統合イノベーション戦略 2022(令和4年6月3日閣議決定)】
・第2章-4-(5)健康・医療
ビッグデータ等の利活用
2
他の研究事業(AMED 研究、他省庁研究事業)との関係
【AMED 研究事業との関係について】
エイズ対策の課題を解決する研究のうち、HIV 感染症を対象とした基礎研究、診断法・
治療法の開発等の臨床研究、及び創薬研究等に関わるものは AMED 対象分の研究事業と
なる。本研究事業は AMED が実施する研究を補完・協働しながらエイズ対策の推進に資
する疫学・社会学的な行政研究を行う。
また、AMED で開発された医薬品等を有効性・安全性を確認しつつ、早期に臨床で活用
出来るよう、医療提供体制を整備し、診療ガイドライン等に反映させ、全国に普及する。
【他の研究事業との関係について】
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