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資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (175 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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② 水安全対策分野
○ 「小規模水供給システムの安定性及び安全性確保に関する統合的研究」では、小
規模水供給システムの維持管理手法について、今後作成予定の当該システム利用時
及び維持管理が容易な浄水処理方法などに関する手引き案に盛り込む内容につい
て提案した。また、小規模水道事業者向け水安全計画策定の考え方などの知見が得
られた。(令和元年度終了)
○ 「水道事業の流域連携の推進に伴う水供給システムにおける生物障害対策の強化
に関する研究」では、全国の水道水源で発生するカビ臭原因物質産生藍藻類のライ
ブラリーと遺伝子検査による簡易同定法を構築した。また、浄水場でのカビ臭原因
物質の効率的な除去方法を提示した。更に異臭味の一つである生ぐさ臭の原因物質
を特定した。(令和2年度終了)
③ 生活環境安全対策分野
○ 建築物環境衛生管理対策では、平成 29~令和元年度の研究により、建築物衛生法
の対象となる特定建築物の範囲、建築物環境衛生管理基準の検証に資する根拠デー
タの収集、実態と導入に当たっての課題の明確化、対策の提案を行った。
④ 健康危機管理・テロリズム対策分野
○ 各種テロに関して、諸外国の最新知見の分析及び国内の対応の脆弱性を評価する
と共に、各種テロに関する専門家、行政担当者等で構成される国内外のネットワー
クづくり・専門家間での情報共有を推進した。
〇 CBRNE テロに関する厚生科学研究を集約し、医療従事者等が利用可能なアウトリ
ーチツールをまとめた。
○ 化学テロへの対応については、特に大規模イベントに関連して、医薬品備蓄の搬
送・使用のシミュレーション訓練を実施するとともに、解毒剤自動注射器の活用の
ための研修資料を作成した。
○ 東京 2020 等大規模イベントを通じて、リスクアセスメントやその対応方法等の
具体的なマスギャザリング(※)対策についての知見を集約した。また、関連した
国際シンポジウムを開催し、課題の検討や国際連携を推進した。
〇 保健医療福祉の連携体制、情報集約体制を強化するための事案検証や好事例の収
集を通し、体制整備のための基礎資料を作成した。
※一定期間、限定された地域において、同一目的で集合した多人数の集団(日本集団
災害医学会)
(3)これまでの研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
① 地域保健基盤形成分野
・ 「保健師活動の展開推進及び統括保健師の役割遂行力開発」では、保健師活動指
針に基づく保健活動の実施や体制整備の現状を把握し、取り組みの評価及び今後の
推進方策を整理することにより、保健活動の実施等に必要となる要素や、統括保健
師に必要とされるコンピテンシーを整理した。
・ 「市町村保健師の災害時保健活動遂行能力の向上のための教育教材及びその活用
マニュアルの作成と検証」では、市町村実務保健師を対象とした保健所または市町
村による研修の実施率向上、さらには新型コロナウイルス感染症のアウトブレイク
という災害(健康危機)への対応力の向上が期待される。
・ 「災害時保健活動の体制整備に関わる保健師の連携強化に向けた研究」では、災
害時の保健活動推進のために必要となる各機関の保健師間の連携内容・方法の項目
の提示、新型コロナウイルス流行下をも見据えた災害時及び非常時からの体制整備
に役立つガイドラインの提示を行った。
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