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資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (133 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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り、「予防・進行抑制・共生型の健康・医療システム(多因子型の疾患への対
応を念頭に、医療の現場と日常生活の場が、医療・介護の専門家、産業界、行
政の相互の協働を得て、境目無く結び付き、個人の行動変容の促進やQOLの
向上に資するシステム)」の構築を目指す。
4.具体的施策
4.4.研究開発及び新産業創出等を支える基盤的施策
4.4.2.教育の振興、人材の育成・確保等
(1)先端的研究開発の推進のために必要な人材の育成・確保等
○ 最先端の医療分野研究開発に必要な専門家の育成・確保等
生物統計家などの専門人材及びレギュラトリーサイエンスの専門家の育成・確保
等を推進するとともに、研究者等に対してレギュラトリーサイエンスや知的財産
等の実用化に必要な教育を推進する。
【医療分野研究開発推進計画(令和2年3月 27 日健康・医療戦略推進本部決定)】
Ⅱ.集中的かつ計画的に講ずべき医療分野研究開発等施策
2.新たな医療分野の研究開発体制が担うべき役割
(2)基礎研究から実用化へ一貫してつなぐプロジェクトの実施
○その他の健康・医療戦略の推進に必要となる研究開発
(前略)、肝炎など多岐にわたる疾患等に対し、患者や社会のニーズ、医療上及び経
済上のニーズをも十分に意識しつつ、先制医療や新たな医薬品や診断・治療法の
開発、医療機器等の開発を推進する。


他の研究事業(AMED 研究、他省庁研究事業)との関係
【AMED 研究事業との関係について】
肝炎総合対策についての課題を解決する研究のうち、肝炎を対象とした基礎研究、臨
床研究、及び創薬研究等に関わるものは AMED での研究事業となる。本研究事業はそれ
以外の肝炎総合対策の推進に資する疫学研究、行政研究を行うものである。
【他の研究事業との関係について】
感染症関連の3研究事業(エイズ、新興再興、肝炎)において、重複を回避するよう
に調整した上で、研究課題の効率的な選定を行っている。

Ⅲ 研究事業の評価
(1)必要性の
本研究事業では、肝炎総合対策を総合的に推進するため、適切な肝炎医療
観点から
の推進、肝炎ウイルス検査の受検促進、偏見・差別の防止、新たな感染の防
止、地域における診療連携体制の構築、肝炎対策の評価、肝炎総合対策の長
期的視点からの評価、疫学研究など、幅広く研究を実施し、施策に反映して
きた。WHO は 2030 年までのウイルス性肝炎の elimination を目標に掲げて
おり、我が国もこれまで以上に効果的な肝炎対策を推進することが求められ
ている。その基本となる疫学データの収集のため、地域毎の状況の把握に努
める必要がある。また、受検・受診・受療を促進し健康寿命の延伸を図るた
め、ネットワークシステムの活用など、社会情勢の変化に応じた新たな手法
を用いて肝炎ウイルス検査の受検率の向上や地域の肝炎診療に関する連携
体制の構築、肝疾患患者のトータルケアに資する人材育成方法、偏見・差別
の解消に向けた普及啓発方法を確立する必要がある。さらに、各種施策の効
果を的確に評価し施策の改善につなげるため、肝炎総合対策指標の開発や医
療経済効果の予測などが求められている。社会の多様化や地域の実情に応じ
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