資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (32 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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・AI 分野においては、内閣府を中心に関係省にて策定された「人間中心の AI 社会原則」
が平成 31 年3月に公開され、同年8月には総務省が「AI 利活用ガイドライン」を公
開した。また、令和2年度から内閣府において人間中心の AI 社会原則会議が再開し、
AI の倫理に関する議論が国内外で活発に行われている。eConsent 等のデジタル技術
を活用した研究手法における ELSI の抽出及び対応策の提言によりイノベーション推
進に資すること、国内外の ELSI の議論の動向の分析により国際調和を意識した議論
(保健医療分野 AI 開発加速コンソーシアムなど)に資することが想定される。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画(令和4年6月7日閣議決定)
】
2.科学技術・イノベーションへの重点的投資
(4)再生・細胞医療・遺伝子治療等
②ゲノム医療の推進
がん・難病に係る創薬推進等のため、臨床情報と全ゲノム解析の結果等の情報を連携さ
せ搭載する情報基盤を構築し、その利活用に係る環境を早急に整備する。
なお、当該結果等には、10 万ゲノム規模を目指した解析結果のほか、マルチ・オミックス
(網羅的な生体分子についての情報)解析の結果等を含む。
【統合イノベーション戦略 2022(令和4年6月3日閣議決定)】
第2章 Society 5.0 の実現に向けた科学技術・イノベーション政策
1.国民の安全と安心を確保する持続可能で強靱な社会への変革
(6)様々な社会課題を解決するための研究開発・社会実装の推進と総合知の活用
【あるべき姿とその実現に向けた方向性】
広範で複雑な社会課題を解決するためには、知のフロンティアを開拓する多様で卓越した
研究成果を社会実装し、イノベーションに結び付け、様々な社会制度の改善や、研究開発の
初期段階からのELSI対応を促進する必要がある。このため、政府としては、国、各府省
レベル、実施機関等の戦略を、エビデンスに基づき体系的・整合的に立案し、ミッションオ
リエンテッド型の研究開発プログラムや制度改革を進めるとともに、必要に応じて戦略を
機動的に見直しできる体制を整備していく。
【健康・医療戦略(令和2年3月 27 日閣議決定)】
4. 具体的施策
4.1.世界最高水準の医療の提供に資する医療分野の研究開発の推進
(1)研究開発の推進
○ 6つの統合プロジェクト
④ゲノム・データ基盤プロジェクト
・ 健常人及び疾患のバイオバンク・コホート等の情報に加え、臨床研究等を行う際のコ
ホート・レジストリ、臨床情報等を統合し、研究開発を推進するために必要なデータ基盤を
構築する。また、一人ひとりの治療精度を格段に向上させ、治療法のない患者に新たな治療
を提供するといったがんや難病等の医療の発展や、個別化医療の推進など、がんや難病等患
者のより良い医療の推進のため全ゲノム解析等実行計画を実施する。特にがんの全ゲノム
解析は、臨床実装を見据え、がんの再発分野等の課題を明確に設定した上で推進する。ま
た、細胞のがん化過程をシームレスに追跡できるよう健常人コホートからがん患者の発生
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