資料2-4 厚生労働省の令和5年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (115 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
感染症法第 15 条に基づく感染症の発生動向の把握(サーベイランス)について、手
法の開発、標準化、質の向上等を図るための研究を行う。
④ ワクチンの評価に資する研究
予防接種法の対象ワクチンについて、ワクチン接種前後の前向きコホート構築等に
よる安全性、免疫原性及び有効性等に関する疫学研究を行う。また、引き続き、新
型コロナワクチンの安全性や有効性(入院予防効果、発症予防効果、重症化予防効
果等)を検証できる体制を構築し、費用対効果を検討する。
⑤ 予防接種施策の推進に資する研究
新たな予防接種の導入や接種方法の見直し、生産・流通及び研究開発を促進するた
めの施策等の見直しに必要な実証的・規範的な研究を行い、予防接種基本計画の推
進を図る。
⑥ ワクチンの効果を検証可能なデータベース構築に資する研究
必要な法改正を視野に入れ、予防接種台帳における接種記録、副反応疑い報告、レ
セプト情報等を個人レベルで連結して、予防接種法の対象ワクチンの安全性や有効
性(入院予防効果、発症予防効果、重症化予防効果等)を検証可能なデータベース
の構築に向けて、今後の各データベースのあり方、レセプト情報等も含めた連結解
析等に係る方法論、効率的な評価体制構築に関する諸課題について、国内外の知見
を踏まえた検討を行う。
⑦ 感染症指定医療機関等における感染症患者に対する医療体制の確保及び質の向上に
資する研究
国際的に脅威となる感染症の発生に備え、感染症指定医療機関の体制や、同医療機
関における診療法の標準化、診療マニュアルの整備等により、感染症医療体制の構
築及び整備を行う。
⑧ AMR 対策に資する研究
「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」に基づき対策を推進するとともに、得ら
れた科学的知見の集積や評価・分析を行う。
【期待されるアウトプット】
新型コロナウイルス感染症対策に資する成果のみならず、新型コロナウイルス感染症
の対応及びその経験を踏まえ、国民の健康に大きな影響を与えうる海外の感染症に対す
る監視、危機管理能力を向上し、感染症インテリジェンス能力を向上するための科学的
アプローチを改善するとともに、科学的根拠に基づく水際対策、国内における早期検知
と封じ込め、国内流行時における医療へのインパクトを抑制するための強靱な感染症・
予防接種政策を検討する上で基盤となる科学的根拠を構築する。特に、パンデミックに
おける医療機能の確保等、新型コロナウイルス感染症対策で浮き彫りとなった課題につ
いて、医療法の改正に伴う医療計画の見直し作業に連動する形で、感染症予防基本指針、
特定感染症予防指針の改定、予防接種に関する基本的な計画及び必要に応じた策定のた
めの知見を得る。また、必要な法改正を視野に入れ、ワクチンの効果を検証可能なデー
タベース構築に向けた知見を得る。
【期待されるアウトカム】
112