令和4年版地方財政白書 (120 ページ)
出典
公開元URL | https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/index.html |
出典情報 | 令和4年版「地方財政の状況」(地方財政白書)(3/25)《総務省》 |
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損益収支(*)* 12
法適用企業の総収益(経常収益+特別利益)は 13 兆 7,405 億円、総費用(経常費用+特別
損失)は 13 兆 1,030 億円となっている。この結果、純損益は 6,375 億円の黒字となっており、
総収支比率は前年度と同じ 104.9%となっている。また、経常収益(営業収益+営業外収益)
は 13 兆 5,770 億円、経常費用(営業費用+営業外費用)は 12 兆 9,409 億円となっている。
この結果、経常損益は 6,361 億円の黒字となっており、経常収支比率は 104.9%と前年度よ
り 0.1 ポイント上昇している。
経常収支比率の推移をみると、平成 3 年度以降 100%を下回る状況が続いていたが、平成
15 年度からは 18 年連続で 100%を上回っている。
なお、純損益及び経常損益における黒字・赤字事業数及び黒字・赤字額は、第 28 表のとお
りである。
第 28 表
区
法適用企業の経営状況
純
分
令和 2 年度
(単位
損
益
経
令和元年度
常
損
事業、億円)
益
令和 2 年度
令和元年度
黒 字 事 業 数
黒
字
額
3,622
8,415
2,808
7,987
3,595
8,205
2,788
7,661
赤 字 事 業 数
赤
字
額
1,031
2,040
968
1,929
1,058
1,844
988
1,790
総
収
4,653
6,375
3,776
6,058
4,653
6,361
3,776
5,871
事
c
業
数
支
資本収支(*)
建設投資や企業債の償還金等の支出である資本的支出は 7 兆 2,474 億円で、前年度と比べ
ると 15.6%増となっている。これに対する財源は、企業債等の外部資金が 3 兆 7,860 億円、
損益勘定留保資金等の内部資金が 3 兆 3,649 億円、資本的収入額が資本的支出額に不足する
額である財源不足額は 965 億円となっている。
資本的支出のうち建設改良費は 3 兆 7,261 億円で、前年度と比べると 15.5%増となってい
る。建設改良費が大きい事業は、下水道事業(建設改良費総額の 44.3%)
、水道事業(同
34.3%)
、病院事業(同 11.2%)である。
d
累積欠損金
過去の年度から通算した純損益における損失の累積額である累積欠損金は 4 兆 619 億円で、
前年度と比べると 0.2%増となっている。また、累積欠損金合計額に占める割合が大きい事業
は、病院事業(累積欠損金合計額の 46.9%)
、交通事業(同 35.8%)である。
* 12
104
法適用企業の経営状況を表すものには、純損益、経常損益、総収支比率、経常収支比率等がある。
純損益とは、総収益から総費用を差し引いた額をいい、当該年度の総合的な収支状況を表す。総収益が総
費用を上回る場合の差額が純利益であり、逆に総費用が総収益を上回る場合の差額が純損失である。
経常損益とは、純損益から固定資産売却益等の臨時的な収益(特別利益)や、固定資産売却損等の臨時的
な費用(特別損失)を除いたものをいい、当該年度の経営活動の結果を表す。経常収益が経常費用を上回
る場合の差額が経常利益であり、逆に経常費用が経常収益を上回る場合の差額が経常損失である。
総収支比率とは総費用に対する総収益の割合、経常収支比率とは経常費用に対する経常収益の割合であり、
それぞれ 100%を下回ると費用が収益を上回っている状態を意味することになる。