04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (102 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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18・19
お酒(日本酒、焼酎、ビール、洋酒など)を飲む頻度はどのくら
いですか。
質問19
質問18
飲酒日の1日当たりの飲酒量
①毎日 ②週5〜6日 ③週3〜4日 ④週1〜2日
⑤月に1〜3日
選択肢
⑥月に1日未満 ⑦やめた
質問19
①1合未満
⑧飲まない(飲めない)
②1〜2合未満 ③2〜3合未満
④3〜5合未満 ⑤5合以上
目的
飲酒頻度と飲酒量を把握し、生活習慣病のリスクを高める飲酒習慣がある
者を特定する。
がん、高血圧、脳出血、脂質異常症等の飲酒に関連する多くの健康問題のリ
スクは、1日平均飲酒量と共にほぼ直線的に上昇することが示されている。
一方で、全死亡、脳梗塞及び虚血性心疾患については、飲酒量との関係は直
解説
線的であるとは言えないが、一定の量を超えるとリスクが高まることが分
かっている1,2。
健康日本21(第二次)では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を定めて
おり、これを適切に把握することができる3。
多量飲酒は生活習慣病や死亡のリスクを高める
禁酒者に区分される人は、非飲酒者より死亡リスクが高いことが知ら
れている4。これは禁酒が何らかの重篤な疾患等が契機になることが多
いためと考えられている。
エビデンス
WHOでは「heavy episodic drink, Binge drink(大量機会飲酒)」
を、「1回60グラム以上を30日に1回以上する飲酒」と定義されてお
り、月1~3日でも飲酒量が④⑤に該当する場合は飲酒による健康リ
スクが高まる。
「月に1日未満」の者については、大量機会飲酒のリスクがある者と区
別することが可能である。
酒類(日本酒、焼酎、ビール、洋酒等)ごとのリスクの違いについては
様々な意見がある。しかし、エビデンスとして合意された見解はなく、
聞き取り
摂取するエタノール量の総量が同じであれば酒の種類による健康影響
ポイント
は大きく変わらない。基本的には、飲酒頻度量×エタノール濃度の大き
さで評価すべきである。
「毎日」
「週5-6日」の場合、
「アルコールについて医療機関に相談され
たことがありますか」
、「お酒を飲まないと寝つけないことが多いです
か」
声かけの例
「やめた」場合は、禁酒のきっかけを聴取する必要がある。
それ以外の場合、
「アルコールやお酒の飲み方について体調管理の面で
お困りになったことはありませんか」
「5合以上」の場合、「アルコールやお酒に関連して体調を崩されたこ
とはありませんか」
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