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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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(3)留意事項
○ 保険者や市町村等の判断により、動機付け支援、積極的支援の対象者以外の
者に対しても、必要に応じて保健指導実施の検討をすることが望ましい。特
に、腹囲計測によって腹囲基準に満たさない場合にも、血圧高値・脂質異常・
血糖高値・喫煙等のリスクが1つ以上存在している者では心血管疾患や脳血
管疾患等の発症リスクが上昇することが分かっており、個別の生活習慣病の
リスクを判定することが望ましい。
○ 65歳以上の者に保健指導を行う場合は、ロコモティブシンドロームj、口腔
機能低下及び低栄養や認知機能低下k、フレイルl等の予防にも留意し、対象
者の状況に応じた保健指導を行うことが望ましい。
○ 特定保健指導の対象者のうち「積極的支援」が非常に多い場合は、健診結果
や質問票等によって、生活習慣の改善により予防効果が大きく期待できる者
を明確にし、優先順位をつけ保健指導を実施すべきである(第3編参照)。
○ 今後は、特定健診・特定保健指導の実績や新たな科学的知見に基づき、必要
に応じて保健指導対象者の階層化に関する基準についても見直す必要があ
る。
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k

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ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は運動器の障害のために自立度が低下し、介護が必要とな
る危険性の高い状態。(「健康日本 21(第二次)の推進に関する参考資料」より引用)
栄養改善(血清アルブミン値の維持等)、口腔機能の維持向上、認知機能低下予防(特に軽

度認知障害の高齢者に対する脳の活性化を含む身体活動の積極的取り入れ)等は、いずれも
有効性が確認されている。
【参考】介護予防マニュアル 第4版(令和4年3月)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25277.html
「フレイル」については、学術的な定義がまだ確定していない。「後期高齢者の保健事業のあ
り方に関する研究」報告書では、「加齢と共に、心身の活力(運動機能や認知機能等)が低
下し、複数の慢性疾患の併存等の影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱化が出現し
た状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」と
定義している。(平成 27 年度厚生労働科学特別研究事業「後期高齢者の保健事業のあり方
に関する研究」(班長:鈴木隆雄)報告書より引用)

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