04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (77 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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る立ちくらみ等)を貧血として回答している者も多いので注意すること。貧
血のうち頻度が高いのは鉄欠乏性貧血であり、通常は何年も継続している
ことが多く、鉄やたんぱく質の適量摂取など食事指導が必要な場合がある。
聞き取り
また貧血の背後に子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患が隠れている場合があ
ポイント
る。さらに急に出現した貧血は、血液の病気や結腸がんなど消化管の悪性腫
瘍などが原因となっているものもあり、出血傾向や腹部症状なども聞き取
った方がよい。問診の正確性を期すため質問文では「医師から」と記載があ
るが、これは現在受診しているか、治療しているかは考慮していない。した
がって診療状況についても確認した方が良い。
「貧血にチェックが付いていますが何か症状はありますか。いつ指摘
されましたか。
」
「現在、治療はしていますか」
「最後に受診したのはいつですか。治療は不要と言われましたか。
」
検査結果が健診時に見られる場合:
声かけの例
「治療が必要なレベルの貧血です。以前から続いているようですので
かかりつけの先生に相談してください」
「昨年は問題ないのに急に貧血の判定が出ています。何か自覚症状は
ありますか。
」
「貧血の原因になる病気がないか〇〇科を受診してください」、〇〇の
例:血液内科、消化器内科など。
上記、紹介先の診療科の〇〇の部分は、当然、
「かかりつけの医師」で
も問題ない。地域の実情に合わせて考えること。
通常、特定健診では、貧血検査を実施するかどうかを視診とこの質問票
で把握することになる。ただし視診等でわかる貧血は重症なことが多
いと考えられ、他の疾患を原因として急に出てきた貧血である可能性
を考慮する必要がある。
留意事項
問診では、脳貧血を除外する。
既往歴の聴取における「医師から」は、かかりつけの医師だけでなく、
健診医の指摘なども含めて漏れのないように幅広く聴取する。
なお労働安全衛生法の定期健康診断では貧血検査は必須項目であるた
め、被用者保険の本人の健診ではすべての人に貧血検査が実施されて
いる。そのため貧血検査が全員に実施されている前提で対応を考える。
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