04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (99 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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朝食を抜くことが週に3回以上ある。
選択肢
① はい ② いいえ
目的
朝食の摂取状況を把握する。
朝食欠食は糖尿病、脳出血、肥満の発症リスクとの関連が報告されているこ
解説
とから、朝食の摂取状況を確認する。朝食を欠食している場合は、エビデン
スを説明し、以下を参考に朝食摂取に関するアドバイスを行う。
35〜66歳の日本人勤労者約4,600名を対象としたコホート研究(約
9年間の追跡)において、毎日朝食を摂取する群を基準とした場合の糖
尿病の発症リスクは、週に3〜5回の摂取が2.1倍、完全な欠食が2.1倍
であった1(図1)
。
45〜74歳の日本の男女、約82,000名を対象としたコホート研究(約
13年間の追跡)において、朝食を毎日摂取する群を基準とした場合の
脳出血の発症リスクは、週0〜2回の摂取が1.36倍であった2(図1)
。
エビデンス
日本人123,182名を対象としたコホート研究(約5年間の追跡)にお
いて、朝食を週に3回以上欠食する者の肥満の発症リスクは、1.21倍
であった3(図1)
。
日本人の女子大学生33名を対象とした介入研究で、一律500kcalの食
事を7時、13時、19時に食べさせた朝型の生活パターンでは食事誘発
性熱産生が7時で最も高く、13時、19時、1時に食べさせた夜型の生
活パターンでは、1時で最も低かった。3食合わせた合計の食事誘発性
熱産生は、夜型よりも朝型で有意に高かった4(図2)
質問15の就寝前の食事、質問20の睡眠による休養と併せて確認する。
欠食がある場合はその理由を確認する。その際、質問15の就寝前の食
事、質問20の睡眠による休養も活用し、夕食の食事内容、就寝時間、
起床時間を確認する。
聞き取り
ポイント
仕事や家庭のやむを得ない事情等を確認・共感した上で、少しでも改善
できるようにするための工夫を共に考える等の支援を行う。
朝食を食べるために必要なこととして回答者の30%以上の者が選ん
だことは、
「朝、食欲があること」
、
「朝早く起きられること」
、
「自分で
朝食を用意する時間があること」
、「自分で朝食を用意する手間がかか
らないこと」、
「朝食を食べる習慣があること」であった5(図3)ので、
朝食を食べたいか、食べたくないか、食べたくても時間がないか等を考
慮する。
「はい」の場合
声かけの例
「朝食を抜いてしまうのはどんな時ですか?」
「朝食を食べる時はどんなものを食べますか?」
「朝食はどなたが用意されていますか?」
「朝食を抜くと、午前中に元気が出なかったり、眠くなったりしません
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