04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (205 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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保健指導を行うためには、①健診結果等から合併症等のリスクを適切に判断
する能力、②リスクの評価や保健指導を行う上で把握すべき必要な情報(ライフ
スタイル、価値観、行動変容のステージ等)を選択する能力、③それらの情報を、
「動機付け支援」、「積極的支援」に必要な詳細な質問項目等(ページが確定し
たら記載)を活用して収集する能力、④収集した情報に基づいて支援策を立案す
る能力、⑤把握した情報と生活習慣病との関連を明確に説明し、対象者が自らの
生活習慣の課題に気付き、行動目標を決定することを支援する技術、⑥健診結果
に基づき最優先で保健指導が必要な者を抽出し、確実に保健指導や医療機関へ
の受診勧奨につなげる能力等が必要である。
以上の能力の基盤として、コミュニケーション技術、カウンセリング技術、ア
セスメント技術、コーチング技術、ティーチング技術、自己効力感を高める支援
技術、グループワークを支援する技術等がある。これらの技術は、行動変容等に
関する様々なモデルや理論から導き出されたものであり、たとえば、グループワ
ークを支援するためには、グループダイナミクス cb について理解することが重要
である。保健指導実施者はこれらの技術を統合させ、実践に活かすことが求めら
れている。
保健指導実施者は、これらの理論や技術を理解した上で、保健指導の技術を身
につけ、実際の保健指導に適用することが必要である。このためには、保健指導
実施者を対象とした研修会への参加等により研鑽を図ることが必要である。ま
た、生活習慣病予防に関する最新のエビデンスを日々情報収集することが望ま
しい。実際の指導事例について、対象者が適切な行動目標を立てることができた
か、行動変容がみられたか等を分析し、保健指導実施機関で指導技術を評価し、
保健指導技術の向上に努めていくことが大切である。また、より効果的な保健指
導のためには、医療や保健分野の知識だけではなく、介護や福祉分野等の知識も
有効であり、保健指導実施者は、これらの知識についても積極的に習得すること
が望ましい。
さらに、現在は ICT を活用した遠隔面接等の保健指導のニーズが高まってお
り、保健指導実施者にとって ICT を効果的に活用する知識・技術も必要となっ
ている。具体的には、遠隔面接におけるビデオ通話システムの操作技術や面接技
術、アプリケーションソフトウェア(スマートフォンや Web ベースのものも含
む。以下、アプリケーション等)を導入する際の知識や支援技術、ICT 全般のセ
キュリティ対策に関する知識などが求められる。ICT を活用した保健指導は従
来の対面による保健指導と比べて新しい方法であるため、そのプロセスや対象
c
グループダイナミクス:集団力学。集団の中に働く力であり、グループに参加する個々のメン
バーの行動を変化させる作用がある。
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