04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (144 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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【健診判定と対応の分類】
健診判定
対応
AST
ALT
γ-GT
(U/L) (U/L) (U/L)
異常
受診勧奨判定値
を超えるレベル
51~
51~
101~
① 医療機関の受診を
保健指導判定値
を超えるレベル
31
~50
31
~50
51
~100
② 生活習慣の改善を
基準範囲内
~30
~30
~50
③ 今後も継続して健診受診
を
正常
ここでは特定健診の肝機能検査を活用して、メタボリックシンドロームに着目した特
定健診や特定保健指導において有用な情報提供や保健指導を行うための文例を紹介す
る。生活習慣に関連して肝機能検査値が上昇する状態には、アルコール性肝障害や非ア
ルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD/NASH)がある。生活習慣に起因するもの以外で肝
機能異常を呈するものには、ウィルス性肝炎や薬剤性肝障害、自己免疫性肝炎などがあ
げられる。これらの肝臓疾患の予防や治療の詳細については日本消化器病学会、日本肝
臓学会等のガイドライン等を参照されたい。
【対象者への説明文例】
① の場合(AST, ALT, γ-GT のいずれかが受診勧奨判定値以上)
検査の結果、肝機能検査の数値が高いことがわかりました。この健診結果を持参して、
医療機関を受診してください。
② の場合
検査の結果、肝機能検査の数値が基準範囲よりも高いことがわかりました。
γ-GT 高値かつ飲酒習慣がある場合(AST, ALT 軽度上昇を伴うこともある)
アルコール性肝障害の疑いがあります。1 日あたりの飲酒量(アルコール摂取量)が
多いほど高血圧や脳出血、がん等にかかりやすくなり、アルコール摂取量が男性40g/
日以上、女性 20g/日以上を超えると脳梗塞や心筋梗塞にかかる確率が高くなります。
この機会に減酒されることをお勧めします。
ALT 高値(ALT>AST)かつ飲酒量が一定未満*の場合(γ-GT 軽度上昇を伴うこと
もある)
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の疑いがあります。NAFLD の多くは、肥
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