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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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(2)健診・保健指導の目的
現在の健診・保健指導は、主として内臓脂肪の蓄積に着目し、健診によって保
健指導対象者を抽出して対象者の持つリスクの数に応じた個別の保健指導を行
うことで、その要因となっている生活習慣を改善し、生活習慣病予防を行うこと
を目的としている。
健診・保健指導の実施にあたっては、対象者個人のリスクを分析し、対象者に
応じて効果的・効率的に実施する。
また、生活習慣病の有病者や予備群の減少を目的として、健診データをはじめ、
レセプトbデータや介護保険データ、そのほか統計資料等に基づいて健康課題を
分析し、対象となる集団全体においてどのような生活習慣病対策に焦点をあて
るかということ、及びその中で優先すべき健康課題を明確化しながらPDCA(計
画(Plan)⇒実施(Do)⇒評価(Check)⇒改善(Action))サイクル(図3
に示す)を意識した保健事業を展開していくことが必要である。レセプト情報・
特定健診等情報データベース(NDB)には、レセプト情報及び特定健診・特定
保健指導情報が収集されており、分析等に利用可能である。
第4期からは個人の受診者の行動変容につながり、成果が出たことを評価す
る方針に沿い、特定保健指導の評価方法にアウトカム評価が導入された。こうし
た特定保健指導の実施率を向上させていくことで、成果を重視した保健指導を
より多くの者が享受できるようにしていくべきである。

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レセプト:診療報酬請求明細書。病院や診療所が医療費の保険負担分の支払いを保険者に請
求するために発行する。レセプト分析をすることにより、生活習慣病やその合併症である脳
卒中や心筋梗塞、糖尿病性腎症ほか糖尿病合併症等がいかに多いか、医療費がいかに多くか
かっているか等を明らかにできる。それにより、医療費適正化のための疾病予防の重要性を
認識し、的確な保健指導に結びつけることができる。

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