04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (103 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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「3合以上」の場合、「アルコールについて健診や医療機関で指摘され
たことがありますか」
それ以外の場合、
「アルコールを飲みすぎたことはありませんか」
禁酒していた場合はその理由に応じた健康相談が必要な場合があり得
る。
留意事項
過度の飲酒が歯周病や歯の喪失と関係することが指摘されているた
め、多量飲酒者では口腔機能の悪化に留意する(問13参照)。
飲酒量を日本酒量換算にするため、計算の際には間違いのないよう気
をつける。
飲酒により影響を受ける疾患の有無や、薬剤(向精神薬や睡眠薬等)の
使用の有無について留意が必要である。
主治医をもつ場合は、主治医と飲酒との付き合い方について相談する
よう促す
主治医がない場合は、健康相談や健診機関など医療者へつなげるよう
に促す。
1合をエタノール量22gとして換算し、健康日本21(第二次)で示す
「生活習慣病のリスクを高める飲酒」(1日の平均純アルコール摂取量
が男性で40g、女性で20g以上)に該当する場合は飲酒状況の評価
(AUDIT)を行い、必要であれば減酒支援(ブリーフインターベンシ
ョン)を行うことが望ましい5。
AUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)とは、W
HOが作成したアルコールスクリーニングテストであり、アルコ
ール依存症やアルコール問題を有する者を抽出するために国際的
対応方法
に広く使われている。
AUDITは10問からなる質問票(0〜40点)であり、8〜14点を
酒害教育と節酒指導の対象とし、15点以上を断酒指導と専門医療
の対象とすることが一般的である。ただし、このカットオフ値は、
対象者の特性(AUDITを使用する目的や、対象集団における飲酒
文化等)に応じて変動させることができるため、集団間での比較に
は注意が必要である。
AUDITは自記式であるため、対象者が故意に飲酒を否認し、過小
申告することが考えられる。そのため採点がカットオフ値以下で
あっても、アルコール問題が大きいと感じられた場合には断酒に
向けて介入を行う等、柔軟な対応が必要である。
AUDITの具体的な質問や採点方法、ブリーフインターベンション
については、第3編(保健指導)を参照のこと。
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