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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (88 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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選択肢

目的

食事をかんで食べる時の状態はどれにあてはまりますか。
① 何でもかんで食べることができる

② 歯や歯ぐき、かみあわせなど気

になる部分があり、かみにくいことがある ③ ほとんどかめない
口腔機能のうち、食生活や生活習慣病に大きく関係する咀嚼の状況を把握
する。
う蝕(むし歯)
、歯周病、歯の喪失やそれ以外の歯・口腔に関わる疾患等に

解説

より咀嚼機能が低下すると、野菜の摂取は減少するとともに、生活習慣病の
リスクが高まることが指摘されている1,2。


よく噛めないと野菜・肉類等の摂取が少なくなるとともに、低栄養のリ
スクが高くなることが報告されている 3,4。

エビデンス



生活習慣病と歯科疾患は共通のリスク因子(喫煙や砂糖摂取など)を有
しており、生活習慣病対策と歯科疾患予防対策を同時に進めることは
有効である5。



歯科治療により臼歯部(奥歯)のかみ合わせが改善されることによっ
て、咀嚼能力が大きく改善されることが多いので、かかりつけ歯科医を
もっているかどうかを確認する。

聞き取り
ポイント



半年前に比べて固い物が食べにくくなったかどうかを確認する。



歯周病の重症化は歯の動揺をもたらし、咀嚼能力を下げる要因となる
ので、過去に歯周病であると言われたことがあるかどうかを確認する。

①の場合


「なんでもよくかんで、美味しく食事がとれていますね。




「症状がなくても年1回程度はかかりつけの歯科の先生等にお口の中

声かけの例

の状態をみてもらってはどうですか。」
②又は③と回答した者


「歯科医療機関への早期受診をお勧めします。」



「左右両方の奥歯でしっかり噛みしめることができますか。




前期高齢者では、現在歯数が20歯未満となる割合が約31%と高くな
ることを踏まえ、それ以前の年代における歯・口腔の管理が非常に重要
である。

留意事項



歯の喪失等により咀嚼に支障が生じ、固い食物を噛めない状態では、食
生活に関する指導の実践に支障が出る。



歯科治療による臼歯部の咬合状態の改善に加えて、食事指導を行うこ
とにより、野菜摂取量等が有意に増加することが報告されているので、
歯科治療後に食事指導を組み合わせる6,7。

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