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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (203 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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っかけとなる。保健指導実施者は、それを軸にして、どのような生活習慣を身に
つけることが必要であるか、また課題や優先順位を対象者と共に考え、実行可能
な行動目標を対象者が自ら立てられるよう支援することが重要である。
対象者がよりよい生活習慣に向けた行動目標に沿って新たな生活習慣を確立
し、維持することは容易ではない。保健指導実施者は、対象者が新たな行動を継
続できるよう、定期的に助言・支援することや同じ課題に取組むグループへの参
加の勧奨等、対象者が現在の状況を客観的に把握できる機会を提供する。そして、
実行していることに対しては、励ましや賞賛する等、自己効力感を高める支援が
重要となる。行動変容を可能にするためには、この支援が特に重要である。
○ 保健指導を実施する際の留意事項a
① 行動変容ステージbが無関心期にある場合は、行動変容の必要性を正しく理解
し、関心をもってもらうことが必要である。そのためには、対象者の疾病に対す
る認識を確認し、リスクと病気の発症や障害を持つ可能性との関係の説明に加
えて、対象者にとって問題となることが何かを考えられるように対応すること
が重要である。
関心期にある場合は、健康的な行動への動機を高めるために、不健康な行動に
対するネガティブな感情や健康的な行動に対するポジティブな感情を高めるよ
うに対応する。
準備期にある場合は、対象者に目標と方法を決めてもらい、行動計画を立てて
もらう。例えば、行動を変えることを周囲に宣言させる等して実行に向けた具体
的な行動を促すようにする。
実行期や維持期にある場合は、行動変容を継続していくことが重要である。
「自分は変われる」という自信を持たせたり、持たせ、他の人から得られる精神
的・物理的サポートを確立したり、不健康な行動の代わりになる健康的な行動を
学ぶ機会を提供したり、進歩を自分自身や周囲の人に認めてもらう機会を提供
するようにする。
a

健康行動学 - その理論、研究、実践の最新動向 – (原著:Prochaska JO. et al. : The
transtheoretical model and stages of change, Health Behavior Theory, Research,
and Practice. 5th ed.)

b

行動変容に対する準備状態のことで、次の 5 つのステージに分けられる。面接等においてス
テージを把握し、ステージごとに支援方法を変え、ステージが改善していけるように支援する
ことが必要である。
無関心期:6か月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がない時期
関 心 期:6か月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある時期
準 備 期:1か月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある時期
実 行 期:明確な行動変容が観察されるが、その持続がまだ6か月未満である時期
維 持 期:明確な行動変容が観察され、その期間が6か月以上続いている時期

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