04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (42 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
ついて
(1)基本的な考え方
○ 生活習慣病は自覚症状がほとんどないまま進行することが多い。健診の検査
データを対象者が確認することは、自分自身の健康課題を認識して生活習慣
の改善に取り組む貴重な機会である。こうした効果を最大化するためには、
階層化に用いられるか否かに関わらず、個々の検査データに関する重症度の
評価を含めた健診結果やそのほか必要な情報について、健診受診後速やかに
全ての対象者に分かりやすく情報提供する(フィードバックする)ことが重
要である(P.○○第2編別添資料・フィードバック文例集参照)。その際に
は、個々の検査データに関する評価だけでなく、それらの個々の検査データ
を統合した総合的な重症度の評価を行うことが望ましい。
○ こうした情報提供は、生活習慣を改善又は維持していくことの利点を感じ、
対象者の行動変容を促す動機付けを目的として行うべきである。その上で、
医療機関への新規受診や継続治療が必要な対象者の受診継続、や服薬が重要
であることや、健診受診者全員が継続的に健診を受診する必要があること等
の情報が盛り込まれることが望ましい。また、こうしたフィードバックの効
果を高めるためには、健診実施から結果通知、及び保健指導までの期間を可
能な限り短くすることに加え、ナッジ等の行動科学の理論を活用することが
望ましい。検査結果がすべて揃わない場合であっても、健診実施機関等が主
体となり、健診当日にフィードバックすることが推奨される。
○ また、非肥満でも危険因子(血糖高値・脂質異常・血圧高値)が重複する場
合には将来の脳・心血管疾患発症リスクが高まるため、特定保健指導の対象
とならない非肥満かつ危険因子を保有する対象者への対応も重要である(P.
〇〇第3編第3章3-7⑤、3-8参照)。
○ 特に、特定健診の結果、医療機関を受診する必要があると判断された者につ
いては、医療機関への受診に確実に結びつくようなフィードバックが必要で
ある。具体的には、通知等の送付だけにとどめず、面接等により確実に医療
機関を受診するよう促し、受診状況の確認も含めて継続的に支援することが
重要である。また、必要な情報が確実に伝わるよう、内容を分かりやすく説
明する工夫も必要である。さらに、重症度に応じて受診勧奨方法を変更する
等の工夫も必要である。健診当日に、健診実施機関等が主体となって受診勧
奨が実施できるような工夫も重要である。医療機関の受診に際しては、健診
38