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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (73 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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医師から、脳卒中(脳出血、脳梗塞等)にかかっているといわれたり、治療を受け
たことがありますか。
4・5・6

医師から、心臓病(狭心症、心筋梗塞等)にかかっているといわれたり、治療を受
けたことがありますか。
医師から、慢性腎臓病や腎不全にかかっているといわれたり、治療(人工透析など)
を受けていますか。

選択肢

① はい ② いいえ

目的

既往・現病を把握する。


これらの既往・現病については、特定健康診査がターゲットとしている
メタボリックシンドロームにより発症する者も多いが、高血圧や脂質
異常症では肥満の有無にかかわらず脳卒中や心臓病の発症リスクが高
いこと、また健診で測定できる項目とは関係ない病態が原因となって
いるものもあるので(例;川崎病、もやもや病、ループス腎炎等)留意

解説

すること。


これらの病気は基本的に重症化予防や再発予防のため医療管理下に置
くべきである。無症候性の脳梗塞などでは患者自身が病態を理解して
いないこともあり、不適切な受療行動、治療の中断などが発生している
こともあるので留意する。また、病態等により管理目標値が異なるこ
と、必要な栄養指導や運動指導等の保健指導の内容が変わってくるの
で主治医と連携したうえで実施すること。



脳卒中の既往例では、既往がない者と比べて、健診所見の検査値が同程
度であっても、脳卒中の再発や虚血性心疾患の発症リスクが高い。


エビデンス

心筋梗塞等の虚血性心疾患の既往例では、既往がない者と比べて、健診
所見の検査値が同程度であっても、虚血性心疾患の再発や心不全の発
症リスクが高まる。



不整脈のうち、心房細動では脳卒中の発症リスクが高まる 1。



慢性腎臓病では、心筋梗塞や心不全、脳卒中の発症率が高くなる 2。



脳卒中、心臓病、慢性腎障害については、無症状だが人間ドック等での
有所見の指摘、精密検査を受けて経過観察中、予防的な内服投与中、有
症状で再発予防等のために内服投与など、幅広い病態が存在する。

聞き取り



したがって、これらの疾患については、
「診断を受けた内容」
「過去・現
在にわたる主治医からの治療の要否」まで確認することが必要である

ポイント

が、基本的には治療中であることが基本であり、医師の指示で終診にな
っていない限り、受診中断の可能性を考慮する必要がある。


心臓病では、動脈硬化疾患のみならず不整脈、特に心房細動の既往につ
いても留意する。

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