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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (80 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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禁煙に関心がない場合、禁煙の重要性を高めるアドバイスを行う。
(健診で異常がある、気になる病気がある場合)
「○○(病気)は喫煙
がリスクですので、是非禁煙することをお勧めします。

(健診で問題が無い場合)
「特に異常なく、健康なようですね。これか

声かけの例

らもこの状態を維持するための課題は喫煙ですね。



禁煙に関心がある場合、禁煙のための解決策の提案を中心に助言する。
「ストレス解消に喫煙しているんですね。喫煙しているとニコチンが
切れるとイライラするなどストレスの原因になりますが、禁煙すると
ストレスが減ることが分かっていますよ。」



「禁煙に自信がなければ、禁煙外来を受診してみてはいかがですか?」

従来の紙巻きたばこ以外に新型たばこ製品として加熱式たばこが2013年
頃から発売されている。発売されてからの期間が短いため、現時点では加熱
式たばこによる長期的な健康リスクは不明である。同様に、紙巻きたばこか
ら加熱式たばこに変更することによる健康被害の軽減(harm reduction)
留意事項

のエビデンスもない。紙巻きたばこ使用に準じた疾病リスクを考える必要
がある。
人によっては加熱式たばこの使用は喫煙ではないと認識している場合があ
る。また加熱式たばこという一般名の知名度が高くないため、アイコスなど
の商品名でないと通じないこともある。喫煙状況の聞き取りの際に注意す
る必要がある。


禁煙支援簡易マニュアル 10 に健診・保健指導の際の支援方法の解説と
具体例が掲載されている。



全ての喫煙者に対して禁煙を助言する。助言は本人の禁煙に対する関
心に応じて行う。



非喫煙者については受動喫煙を避けるよう情報提供する。



禁煙したいという意向があるが実行が困難な場合、禁煙外来の受診や
禁煙補助薬の使用について紹介する。

対応方法



過去喫煙者であることが把握できた場合は、禁煙達成を賞賛し、さらに
継続するよう励ます。



禁煙したきっかけを尋ねることで既往歴、家族歴等を聞き取ることが
できる場合がある。また本人の健康への関心、病気への不安、職場の禁
煙対策、家族の希望等の情報を得ることができる。



禁煙後再喫煙してしまった場合はこれまでの禁煙継続を賞賛し、禁煙
できた経験を活かして再度禁煙ができるよう促す。
(再喫煙はどのよう
な状況で起きたかを確認し、それを回避する指導を加えるとよい。


参考資料
1. Ueshima H, et al. Cigarette smoking as a risk factor for stroke death in Japan:
NIPPON DATA80. Stroke. 2004; 35:1836-1841.
2. Waki K, et al. Alcohol consumption and other risk factors for self-reported

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