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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (85 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施

10・11・12

日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施
ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速い。

選択肢

① はい ② いいえ

目的

身体活動・運動の量を把握する。
身体活動・運動の量が多いほど、生活習慣病の発症やそれらによる死亡のリ
スクが低いことが多くの疫学研究で示されている。また、身体活動・運動の

解説

量はエネルギー消費量の多寡と密接に関連しており、肥満の改善に当たっ
ては身体活動の増加、運動習慣の確立によるエネルギー消費量の増加は欠
かすことができない。
質問 10 の運動とは、余暇時間に目的を持って行う身体活動(スポーツや
体力づくり等)のことを指し、運動を習慣的に実施しているか否かを把握す
ることを目的としている。


週末1回だけの運動やスポーツの実施(Weekend Warrior)でも、生
活習慣病や一部のがんの発症のリスクが低いことが示唆された 1,2。



健康日本 21(第二次)の最終評価では、「運動習慣者の割合の増加」
に関する総合評価を「C 変わらない」と判定した 3。

質問11では、家事、就労、移動等の日常生活での歩行や身体活動の時間を
把握することを目的としている。
エビデンス



60分の歩行や身体活動は歩数に換算するとおよそ8000~10000歩
に相当する4。



コホート研究を統合したメタ解析では、1日8000〜10000歩まで
は、
「+10(プラステン)
」に相当する1日1000歩あたり10%程度総死
亡や循環器死亡のリスクが低いことが示唆された5,6。

質問12では、普段の歩行速度を把握すること、ひいては身体活動の強度の
把握を目的としている。前向きコホート研究で、歩行速度と死亡リスクとの
間に有意な負の関係があることが示唆されている。


コホート研究を統合したメタ解析により、歩行速度が0.1m/秒遅いと、
早期死亡のリスクが12%高く、循環器疾患発症リスクが8%高いこと
が示唆された7。



質問10ではスポーツや体力づくり等を目的とした運動の“習慣”の

聞き取り

有無を、質問11では就労、家事、移動等生活に関わる身体活動実施時

ポイント

間を、質問12では歩行の速度から、身体活動の強度とその決定要因で
ある体力を把握することを目的としている。


声かけの例

時間を増やすだけが身体活動・運動を増やす方法ではない。強度を高く
する、具体的には「いつもより速く歩きましょう」、
「掃除や洗濯の際に
はサッサと、キビキビとこなしましょう」というアドバイスでも身体活
動量を増やすことができる。

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