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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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3-2 健診・保健指導実施者に求められる能力
保健指導実施者として以下のような能力の習得が必要であり、個々の能力の
習得を目的とした研修会等に積極的に参加することが望ましい。
なお、医師、保健師、管理栄養士等は、それぞれの養成課程における教育内容
が異なり、新たに習得すべき能力に差があることから、健診・保健指導に関する
研修プログラムを構成する際にはこの点を考慮する必要がある。

(1)健診結果と生活習慣の関連を説明でき行動変容に結びつけられる能

食生活、身体活動、喫煙、飲酒等の生活習慣問題による代謝の変化(血糖高値、
脂質異常等の変化で可逆的なもの)が血管の変化(動脈硬化等の不可逆的なもの)
につながるという、発症や重症化のメカニズムを十分理解し、健診結果から現在
の健康状態を把握した上で、対象者が納得できるよう説明する能力が求められ
るk。こうした説明を分かりやすく行い、対象者が自らの健康状態を認識し行動
変容につなげられるよう、最新の知識や技術を習得し、蓄積された健診結果やレ
セプト等の集団のデータを分析・考察することを通じて、常に研鑽を続ける能力
が求められるl。

k

l

たとえば高血糖状態等、糖尿病になる前の段階で早期に介入し、保健指導により行動変容に
つなげていくことで、疾病の発症予防を行うべきである。また、糖尿病になり合併症を発症
した場合でも、医療機関と連携し、保健指導を継続することで更なる重症化予防の支援を行
うべきである。予防段階での介入では、フィードバック文例集を活用するとともに、受診勧
奨をした者が医療機関で経過観察になった場合などは、可能な限り経過観察と保健指導を継
続し、状態が悪化した場合に速やかに医療機関に繋げられることが望ましい。
実際に重症化した人等の治療状況や生活習慣等を把握することにより、なぜ疾病の発症、重
症化が予防できなかったのか考える必要がある。なぜ予防できなかったかを検証することに
より、医療機関との連携や保健指導において対象者の行動変容を促す支援技術の向上につな
がる。

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