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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (91 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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食べる速度が「速い」要因には、幼い頃からの習慣以外に、現在の生活状況
も影響している。たとえば、昼休みの時間が十分確保できない職場環境があ
留意事項

げられる。そのような状況を確認せず、
「ゆっくり食べてください」とアド
バイスすると、
「自分のことを理解してくれない」と考え、行動変容の支援
が難しくなる可能性がある。アドバイスをする前に、食べる速さが速くなる
背景を聞き、共感し、改善方法を一緒に考えることが求められる。
以下の方法を参考に、少しでも改善できる方法を一緒に探す。

対応方法



野菜料理等の噛みごたえのあるものにする



一口の量を減らす



一口 10 回噛む(10 回は例。回数は現在の回数を把握して決める)



一口ごとに箸を置く



食べることに集中し、食事を味わって食べる



一緒に食べる人より、遅く食べ終わると決め、食べる

参考資料
食べる速さとメタボリックシンドロームや糖尿病発症との関連 1,2
日本人 19-68 歳の勤労者 1,018 名(男性 900 名, 女性 118 名)を対象とした 3 年間
のフォローアップ研究の結果、食べる速さが速い人は、普通の人と比較して 3 年後のメタ
ボリックシンドローム発症リスクが約 2 倍であった(図 1-1)
。また、日本人 40-64 歳の
男性 15,474 名を対象とした後ろ向きコホート研究の結果、食べる速さが速い人は、そう
でない人と比較して 5 年後の糖尿病発症リスクは 40 歳代と 50 歳代で有意に上昇してい
た(図 1-2)

Trend P-value:
モデル 1 p=0.008,
モデル2 p=0.009,
モデル3 p=0.040
 文献 1 Table2 から作図
 モデル 1 は年齢、性別、勤務する工
場で調整、モデル 2 はモデル 1 に加
え、勤務形態、喫煙状況、飲酒状況、
身体活動、総エネルギー摂取量で調
整、モデル 3 はモデル 2 に加え、BMI
とベースラインからの BMI の変化を
調整したオッズ比
図 1-1. 3 年後のメタボリックシンドローム発症リスク

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