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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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(5)健康行動に関する手法や理論を保健指導に適用する能力
① カウンセリングn的要素を取り入れた支援
セルフケアでは、対象者自身が行動目標や目標達成のための方法を決めるこ
とが前提となる。したがって、一方的に目標や方法を提示するのではなく、カウ
ンセリング的要素を取り入れることが必要である。さらに、対象者のこれまでの
日常生活を振り返り、行動変容できたことについて前向きなとらえ方をするよ
う心がけ、それを言語化することで対象者が自己肯定感を持って生活習慣改善
に取組めるような関わりを行うことが望まれる。
② 認知行動療法の手法o、コーチングの手法p、ティーチングの手法q、健康行動
理論r等を取り入れた支援
対象者が長い年月をかけて形成してきた生活習慣を変えることは、容易なこ
とではない。対象者の認識や価値観への働きかけを行うためには、保健指導実施
者は、認知行動療法やコーチング、ティーチング、健康行動理論等に係る手法に
ついても学習し、対象者に合った保健指導の方法やポピュレーションアプロー
チを活用する能力が求められる。また、これらの手法の基礎となっている理論に
ついても、一定の知識を得た上で継続的に研鑽を積む必要がある。
③ 個々の生活習慣の改善のための具体的な技術
不健康な食生活、身体活動の不足、喫煙や飲酒等、生活習慣に課題がある場合
は、改善のための支援が必要である。そのためには、まず対象者の知識や関心に
対応した適切な支援方法を判断し実践することや、対象者の学習への準備状態
を判断し、適切な食教育教材や身体活動教材を選択又は作成して用いることが
できる能力が求められ、また、対象者の学習過程に応じた支援が求められる。

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カウンセリング(技術):相談者の抱える問題や相談事等に対し、対象者を主体とする基本姿
勢に基づき、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助の技術。
認知行動療法の手法:認知行動療法とは、人間の思考・行動・感情の関係性に焦点をあて
て、思考・行動様式を修正し、症状や問題を解決していく治療法である。保健指導の場面で
も、認知行動療法の諸技法を取り入れた支援を行うことにより、対象者が健康行動を身につ
け、自律的に健康維持あるいは疾病管理を行っていくこと(セルフコントロール)ができる
ように動機付けると共に、生活改善につなげていくことが可能。
コーチングの手法:相手の本来持っている能力、強み、個性を引き出し、目標実現や問題解
決するために自発的行動を促すコミュニケーション技術。
ティーチングの手法:知識や技術の少ない者に対し、相談者に対して具体的な指示や助言を
与え、知識や技術の獲得を促す技術方法を活用することが必要である。また、これらの手法
の基礎となっている理論についても、一定の知識を得た上で継続的に研鑽を積む必要があ
る。
健康行動理論の手法:人が健康によい行動を行う可能性を高めるための様々なアプローチ方
法のこと。代表的なものとして、ヘルスビリーフモデルやプロチャスカの行動変容理論、ナ
ッジ等がある。

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